3分でわかる共起語とは?オウンドメディア運営で知っておくべきこと

2021/11/16
BtoBマーケティング 共起語 3分でわかる共起語とは?オウンドメディア運営で知っておくべきこと

マーケティング担当者のみなさんは、SEOの基本知識「サジェスト」「関連キーワード」は理解していても、「共起語」がよく分からない方は多いのではないでしょうか。

「共起語」はコンテンツマーケティングを手がける方なら、必ず知っておいたほうがいい知識です。言葉のイメージほど難しい内容ではありません。Googleのアルゴリズム対策になるだけでなく、クオリティの高いコンテンツ制作につながります。

本記事では共起語とは何か? 共起語とサジェストや関連キーワードとの違い、共起語を見つけ方や共起語を見つけるのに役立つITツールについて解説します。

共起語の意味は?

共起とは「共に起きる」こと。つまり、ある言葉と一緒に文中でよく出てくる言葉のことです。

辞書では以下の解説があります。

  • 複数の言語現象が同一の発話・文・文脈などの言語的環境において生起すること。
    「しとしと」は「雨が降る」とは共起するが「雪が降る」とは共起しないといえる
    (引用:広辞苑無料検索

SEO領域に限定していえば「共起語=異なるWebサイト、コンテンツにおいてもキーワードと一緒に使われることの多い言葉」です。

一般に、あるトピックに対して丁寧に解説すれば、共起語はある程度自然に含まれます。いわば、誰もが会話や文章などで自然に使っているのが共起語です。

ただ、検索エンジンのクローラはロボットなので、文章を読んでも判断できません。ユーザーにとって有益な情報の多いサイトか否かは、共起語の種類や数で機械的に判断します(もちろん他の指標もあります)。

そのため、コンテンツに共起語を意識して組み込んでおくと、コンテンツがユーザーの検索意図に対する情報を持っていると判断され、検索エンジンから評価されます。

サジェストキーワードとの違い

共起語の説明を聞いて「サジェストと何が違うんだ? 」と思った方も多いでしょう。あるキーワードに関連する言葉という意味では同じですが、簡単にいうと以下の違いがあります。

  • サジェストワード:キーワードと一緒に検索されやすい単語
  • 共起語:キーワードの一緒にコンテンツ内によく出てくる単語

Googleのサジェスト機能は、例えば「デジタルマーケティング」と入力をすると、一緒に検索したほうがよい単語(企業 本 とは 事例 など)がリストアップされます。この一覧の語句がサジェストキーワードです。

また、Googleの場合サジェストには過去の検索履歴、位置情報なども考慮されています。サジェスト(Suggest)は直訳すると「提案」。検索エンジンからユーザーへのおすすめ検索キーワードです。

サジェストの例

※サジェストキーワードについては、別記事で詳細に解説していますのでご覧ください。

関連キーワード(他のキーワード)との違い

関連キーワードも、ある検索語句と一緒によく検索されるキーワードです。こちらはサジェストと違い、特にパーソナライズされていません。ちなみに昔は「関連キーワード」でしたが、現在のGoogleでは「他のキーワード」と表示されるようになりました。

以下のように、何かを検索するとGoogleなら検索画面の下の位置に表示されます。

関連キーワードの例

「サジェスト」も「関連キーワード」も、ユーザーが何かを検索する際に一緒によく使われるキーワードであり、ユーザーの検索意図を示すものです。

一方で共起語は、検索するキーワードに含まれていることもありますが、基本的にコンテンツ内でそのキーワードについて解説するときに出現頻度の高い語句です。

共起語が多いコンテンツは、ユーザーの知りたい情報を網羅しているサイトだと検索エンジンが判断し、検索上位に上がりやすくなります。

サジェスト、共起語を意識するメリット

一般にコンテンツを丁寧にしっかり作りこめば、サジェストも共起語も適切に含まれるでしょう。しかし構成案作成もライティングも、どちらかというと属人性の高い創造的なワークです。書く人でクオリティに差が出やすく、外部ライターさんへの指示があいまいだと予想と違う方向の記事に仕上がることもあります。

コンテンツ制作の構成案に共起語を盛り込むことで、コンテンツの品質を一定に保ちやすくなります。なお、共起語が過剰に含まれると逆に評価が下がります。

単にSEOのために共起語をもりこめば矛盾した内容になったり、ワードサラダと言われるような意味をなさないような文章になったりと、ユーザーにとって有益なコンテンツではないと判断されるからです。「ユーザーに役立つ情報を届けるために共起語も意識する」というスタンスがおすすめです。

Googleのアルゴリズムの変化

Googleは定期的に、アルゴリズムをアップデートします。アップデートの目的は、一貫してユーザーに有益な情報、優れた検索体験を届けることにあります。

Googleのアルゴリズムはさまざまな要因(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討しますが、SEO業界のプロの解説を参考にすると、2010年ごろから共起が重要視されています

共起は2010年のGoogle Caffeineアップデートで初めて導入されています。Caffeineアップデートでは新しいウェブインデックスシステムが導入され、Googleはほぼリアルタイムでクロールし、異なるウェブサイトをスピーディに関連付けることができるようになりました。

カフェインアップデートによる変化

(出典:Google

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏は当時、Caffeineは "文書に保存されている情報をより簡単にアノテーションすることができ、その結果、それらの追加的なシグナルによって将来的により良いランキングの可能性を引き出すことができる "と述べ、共起の概念を正しく説明しました(引用:SeoHacker

共起のイメージ

(出典:SeoHacker

その後、2013年のハミングバード・アップデートでより共起が重要視されます。

2019年のBERTアップデートは、クエリに含まれる単語の文脈を理解しやすいようにすることに重点を置いており、ここでもさらに共起が重要になったことが推測できます。

一連のアップデートは、Googleのアルゴリズムにおいてリンクの重要性が低下し、コンテンツの内容が真にユーザーの役に立つものか精査することに重心を移していることを示しています。(参考:Googlesearchenginejournal.comneilpatel.comdeepanshugahlaut.com

共起語の見つけ方、使い方

コンテンツマーケティングのSEO施策として、共起語をコンテンツ内へ適切に入れ込むことは基本であり重要です。では、共起語はどうやって見つければよいでしょうか? ここでは共起語の見つけ方を3種類紹介します。

ペルソナとカスタマージャーニーを利用する

ペルソナ(persona)とは、半架空の理想の顧客像のことです。

SEO施策を企画する際はペルソナを作成すると、実際の見込み客がどのような心理でどのキーワードで検索するのかをイメージできるでしょう。

マーケティング施策を練るときに「自分がこう思うから」で推測するのは実はベテランでもついしがちな間違いです。場合によってはマーケティングチーム全員が、違う顧客像を描いています。

検索語句一つとっても、ユーザー(他人)の立場でものごとを考えるのは難しいもの。ここで役立つのがペルソナとカスタマージャーニーの作成です。

ペルソナ作成にもいくつか手法がありますが、一番手軽なのは優良顧客のインタビューをもとに作成することです。

※ペルソナとカスタマージャーニーの作り方については以下の記事をご覧ください。

【BtoB企業向け】ペルソナの作り方とその実例
・>カスタマージャーニーとは? BtoB企業がカスタマージャーニーマップ(CJM)を作る重要性

トピッククラスターモデルから考える

トピッククラスターモデルとは、あるトピックのコンテンツを作成するときに、同じトピックの違う切り口のコンテンツを複数作成することです。

下の図のようにピラー(幹)コンテンツを軸に 、クラスターコンテンツを複数作成しリンクします。

トピッククラスターモデル

トピッククラスターの見つけ方は割と簡単です。以下は私が取り組んでいることです。

  • 営業資料の読み込み(決定/検討のトピッククラスタ)
  • 業界関連のメディアや書籍10冊程度の読み込み(検討のトピッククラスター)
  • 興味の浅い状態の見込み客に会う(認知のトピッククラスター)

適切なトピックを発見たうえでコンテンツを作成・構造化すれば、ユーザーの知りたい情報は自然に網羅されます。

以下のように、ペルソナの購買心理(認知→検討→決定)にそってトピッククラスターモデルにそってコンテンツを作成していくと、よりユーザーファーストになるでしょう。

ジャーニーにそったトピッククラスターの構造化

トピッククラスターモデルについては、以下のnoteもご覧ください。

オウンドメディアのSEO効果を効率的にするトピッククラスターの考え

ツールを利用する

共起語を見つけられるITツールもあります。簡易的なツールからコンサルティングとセットになった高機能ツールまでさまざまです。ここでは3種類のツールを紹介します。

共起語チェック「パスカル」

パスカル公式HP

(出典:Pascal

パスカルは、株式会社オロパスが提供するコンテンツSEOツールです。2021年10月時点で1,280社の導入実績があります。

検索上位サイトを分析し、使われているキーワードや共起語を見つけます。AI(人工知能)を活用してつながりの強い言葉を分析し抽出するので、ユーザーが求める情報がリアルタイムでわかります。Googleサーチコンソールとも連動しています。

パスカルのキーワード抽出例

マーケティング担当者は抽出された共起語をもとに、キーワードに絡める構成案を作成しコンテンツを作れるので、大幅に作業がはかどります。

また、コンテンツの独自性の有無を、定量的に判定しスコア化します。独自性が強すぎると一部の層にしか刺さらず、独自性が低すぎると凡庸なコンテンツになりかねません。

  • 価格:以下の3プランあります。無料体験版もあり。

ライトプラン:月額9,500円
プロ:月額6万円

アナリスト:月額月8万円 

  • 主な機能:検索上位30~50位の競合分析(約50項目をリアルタイムに解析)、サイト内のリンク構造最適化、SEO作業に関するレポート機能他

ミエルカ共起語ツール

ミエルカ公式HP

ミエルカは、株式会社Faber Companyが提供する「コンテンツマーケ・オウンドメディア・SEO対策分析サービスで」です。WEB上のデータ解析、ユーザー意図分析、共起する語解析ができ、2021年10月時点で1,500社に納入実績があります。

単にキーワードや共起語を羅列するのではなく、キーワードとの距離を可視化できるのが特徴です。ニーズの多さを、独自の計算により色や矢印の太さで表示します。

ユーザーがどのようなことを重視しているかの検索意図を、正しくスピーディに把握できるので、ユーザーファーストのコンテンツが作成できます。

ミエルカのキーワード可視化

(出典:Mieru-ca

価格:3種類のサービスがあります。

  • スタンダード:初期費用+月額料金150,000円
  • プロ:初期費用100000円+月額料金200,000円
  • エキスパート:初期費用無料+月額600,000円

※ITreview Grid Award 2020 Summer「SEOツール」及び「アクセス解析・アトリビューション」カテゴリにおいて、“Leader”を受賞

サクラサクラボの共起語ツール(無料)

サクラサボの共起語調査ツール(無料)

(出典:SEO研究所 サクラサクラボ

株式会社サクラサクマーケティングが提供する「共起語調査ツール」です。こちらは会員登録すれば無料で使用できます。

  • メールアドレスのみで会員登録OK
  • 登録後、ログインしキーワードを入力すると共起語が表示
  • 画面上からcopy、csvデータで共起語一覧をダウンロード可能
  • 過去に調査したワードは管理画面に保存

その他、さまざまな無料・有料ツールがありますので、自社の状況に応じて活用してみましょう。

まとめ

「サジェスト」も「関連キーワード」も「共起語」も、ユーザーの知りたいことにヒントを与えてくれるキーワードという点では同じです。

しかし、その知りたい内容は見込み客の層によって結構違います。製品・サービスを知ったばかりの段階(認知のステージ)か、検討段階かによっても検索するキーワードは異なるでしょう。

まずは顧客理解が大事です。ツールで共起語を探してもよし。ペルソナを設定しファネルごとのメインのキーワードを見つけてもよしです。共起語を盛り込んだコンテンツを複数作成し(リライトでも可)、サイトを構造化共起語が適切に盛り込まれた高品質のコンテンツを増やしていけば「ここにくれば、知りたい情報がそろっている、探しやすい」と評価してもらえ、疑問が生まれたときに再度訪れてもらえるようになります。

サイト運営企業への信頼度も増し、結果的にリードジェネレーションにもつながっていきます。これがコンテンツマーケティングで成果を出す流れです。

戸栗 頌平(とぐりしょうへい)

著者情報 戸栗 頌平(とぐりしょうへい)

株式会社LEAPT(レプト)の代表。BtoB専業のマーケティング支援会社でのコンサルティング業務、自社マーケティング業務、営業業務などを経て、HubSpot日本法人の立ち上げを一人で行い、後に日本法人第1号社員マーケティング責任者として創業期を牽引。B2Bの中小規模企業のマーケティングに精通。趣味で国外のマーケティングイベント、スポーツイベント、ボランティアなどに参加している。

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