サジェストキーワードとは?コンテンツのSEO対策で理解すべきこと

2021/10/15
BtoBマーケティング 見込み客獲得 サジェストキーワード サジェストキーワードとは?コンテンツのSEO対策で理解すべきこと

「サジェスト(Suggest)」とは日本語で「提案する」という意味。我々はGoogleなどのWebサービスを利用するにあたり、常に何かしらの提案を受けながら作業効率化を果たしています。サジェストキーワードもそうしたWebサービスが提供する機能のひとつです。

さらに、サジェストキーワードはSEO対策上で重要な役割を担っています。本記事では「サジェストキーワードがSEOに与える影響とは何か?」「そもそもサジェストキーワードとは何なのか?」と思っている方に向けて、サジェストキーワードの概要と、SEO対策との関係を徹底解説します。

また「トピッククラスター」の考え方にも触れているので、体系的なコンテンツ制作について知りたい方もぜひ参考にしてください。

サジェストキーワードとは?

サジェストキーワードとは「検索エンジンによって提案される検索候補」のことです。代表的な検索エンジンはGoogleやYahoo! ですが、中にはbing(Microsoft)を使用されている方もいらっしゃるでしょう。

これらの検索エンジンの検索窓に、何かしらのキーワードを入力すると、それに応じた検索候補がリスト形式で表示される機能があります。そうして表示された検索候補がサジェストキーワードです。

以下の画像は、各検索エンジンで「Google」と入力した際に表示されるサジェストキーワードです(Chromeのシークレットモードを使用しているため、検索履歴は反映されていません)。

各検索エンジンのサジェスト

検索エンジンごとに若干の違いが見受けられるので、それぞれの特徴とまとめます。

  Google Yahoo! bing YouTube
表示検索候補数 8個 10個 8個 14個
検索候補
(Google +○○)

- 翻訳
- map
- scholar
- classroom
- drive
- earth
- gravity
- meet

- 翻訳
- map
- chrome
- drive
- classroom
- earth
- scholar
- アカウント
- photo
- meet

- map
- 翻訳
- chrome
- アップ
- scholar
- classroom
- drive
- translate


- pixel 5a
- アシスタントの機能
- ゲーム
- play
- pixel 5
- オリンピックゲーム
- pixel 6
- cm
- pixel 4a
- nest cam
- nest hub
- pixel
- 繰り返し停止
- ぐるぐる

 

Google、Yahoo! 、bingの3つは、表示されるサジェストキーワードが類似していますね。検索エンジンが違うからといって、ユーザーの検索傾向が大きく変わるわけではないからでしょう。

YouTubeに関しては動画プラットフォームとしての特性から、時事性や商標キーワード、お悩みキーワードが重視されているようです。

GoogleとYahoo! 、bingの違い

日本における検索エンジンのシェアはGoogleが大半を占めており、Yahoo!、bingと続いています。

検索エンジンのマーケットシェア

(出典:Desktop Search Engine Market Share Japan Oct 2020 - Sept 2021(statcounter GlobalStats)

実は、Yahoo! は検索エンジンにGoogle製のアルゴリズムが取り入れられているため「ほぼGoogleと同じ仕様」と言ってよいでしょう。しかしbingはMicrosoftが独自に開発している検索エンジンなので、GoogleやYahoo! とは違った特徴があります。例えば「Google z」と入力した際のGoogleとbingの違いを見てみましょう。

googleとbingのサジェスト比較図

Googleで「Google z」と入力すると「z」で始まる日本語キーワードがサジェストとして表示されるのに対し、bingでは「z」をローマ字認識でサジェストが表示されています。つまりGoogleの方が曖昧性に対して高い認識機能が備わっていると分かります。

これこそが長年、Googleが日本や世界で人気を集めている理由のひとつと言えそうです。

サジェストキーワードをコンテンツ制作に活かす重要性

続いて、本記事の本題でもある「サジェストキーワードをコンテンツ制作に活かす重要性」についてお話します。

SEO対策最も重視すべきなのは「ユーザーにとって有益な情報か否か」です。これはGoogle自身が長年提唱している理念であり、ユーザーに有益な情報を盛り込んだコンテンツこそが、検索結果上位に表示されるべきだと考えています。

そう聞いて「我が社はユーザーに有益な情報を大量に発信できる」と胸を張っている企業は多いでしょう。しかしながら、「自分が考える有益な情報」と「ユーザーが考える有益な情報」が必ずしも一致するとは限りません。

企業やSEO担当者、それとユーザーの間には少なからず「価値観の違い」が存在します。そのギャップを認識しながらコンテンツ制作に当たらなければ「こんなに有益な情報を発信しているのに、なぜ我が社のWebサイトには人が集まらないのだ」と憤りを感じる結果になってしまいます。

そうした問題を回避するために活用すべきなのが、他でもないサジェストキーワードです。

サジェストキーワードでユーザーの検索意図を探る

サジェストキーワードの活用方法として一般的なのが「ユーザーの検索意図を探るための材料にすること」です。では試しにGoogleで「saas 企業」と入力した際に表示されるサジェストキーワードから、ユーザーの検索意図を考えてみましょう。

SaaS企業サジェスト

「saas 企業」には、「一覧」や「ランキング」「カオスマップ(業界地図)」等のサジェストキーワードがあります。このキーワードからは、「どのようなsaas企業があるのか、全体的に知りたい」といった検索ニーズがうかがえます。

そのため「saas 企業」のキーワードで上位表示を狙うなら、複数のsaas企業のサービス内容や実績を紹介するようなコンテンツを制作するとよいでしょう。1つの企業だけをプッシュするような内容は、ユーザーにとって有益とは言えません。

もしサジェストキーワードを使ってユーザーの検索意図を調査しないままコンテンツ制作に取り掛かると、労力だけ消費してそれに見合った成果が生まれないケースが多々あるのです。

ユーザーに有益な情報を発信できることはSEO対策において重要です。しかしそれ以上に、企業やSEO担当者が考える有益な情報と、ユーザーが考える有益な情報が一致していなければ意味がありません。サジェストキーワードはそうしたギャップを埋めるためのツールです。

サジェストキーワードが表示される仕組み

SEO対策にサジェストキーワードを用いるには、検索エンジンでサジェストキーワードが表示される仕組みも理解しておきましょう。

以下の記事では、Googleを参考にサジェストキーワードの仕組みについて詳しく解説しています。本記事とは違った角度から解説する活用方法、サジェスト汚染とは何か、Googleトレンドとの違いもご紹介しているのでぜひご一読ください。

関連記事:Googleサジェストを活用する方法とは? 仕組みと類似ツールをご紹介

トピッククラスターを軸にサジェストキーワードを活用する

サジェストキーワードを活用する際、あるいはSEO対策そのものを実行するにあたり、意識すべき事柄があります。それが「トピッククラスター」と呼ばれる体系的なコンテンツ制作方法です。まずは、トピッククラスターの概要に触れていきましょう。

トピッククラスターとは?

トピッククラスターは、コンテンツ全体の「 幹 」となる「ピラーコンテンツ」、それを取り囲む「 房”」の役割を持つ「クラスターコンテンツ」、そして幹と房をつなぐ“「枝 」となる「ハイパーリンク」によって構造化された、体系的なコンテンツ制作方法のことです。

トピッククラスター1

SEO対策としてはごく当たり前の考え方ですが、トピッククラスターの考え方で構造化されていないWebサイトが大変多く散見されます。

多くのWebサイトでは次のような構造でコンテンツが制作されており、故にSEO効果を最大限高められない現状にあるのです。以下のイラストは、トピッククラスターで構造化されていないWebサイトの例です。

 トピッククラスター2

ピラーコンテンツとクラスターコンテンツが乱雑であり、かつピラーとクラススターごとのハイパーリンクが無いため、コンテンツ全体が構造化されていません。これではWebサイト全体のテーマ性と専門性が薄れ、SEO効果が薄れてしまいます。

一方、トピッククラスターの考え方に従って構造化されたコンテンツは、次のような強い関連性を持っています。

トピッククラスター3

これによりWebサイト全体のテーマ性が深まり、Googleから専門性の高いWebサイトおよびコンテンツと評価される可能性が高まります。

サジェストキーワードでテーマごとの構造化を図る

では、トピッククラスターにサジェストキーワードをどう取り入れるかというと、決して難しい話ではありません。例えば「キャンプ バーベキュー」のキーワードでコンテンツを構造化するには、サジェストキーワードを使ってトピッククラスターを作り上げていきます。

まずは検索エンジンに「BtoB マーケティング」と入力してサジェストキーワードを調査しましょう。

BtoBマーケティングサジェスト

次に表示されたサジェストキーワードを元に、ピラーコンテンツとクラスターコンテンツを構成していきます。

BtoBマーケティングトピッククラスター

上記のトピッククラスターに従ってコンテンツ制作を行えばテーマ性が深まり、Googleから高い評価を得られるかもしれません。

コンテンツが上手く上位表示されれば、アクセス数の向上が見込めます。しかも、具体的なキーワード検索による確度の高いリードを獲得できる可能性があります。このようにサジェストキーワードを取り入れると、トピッククラスターの精度を上げられるというわけです。

サジェストキーワードを手軽に調べる方法

サジェストキーワードを調べる方法として最も手軽なのが「検索エンジンへキーワードを入力する」というもの。ただし注意点があります。

サジェストキーワードが一般的にユーザーの検索履歴に応じてカスタマイズされています。従ってそのまま調査すると、自身の検索履歴が反映されてしまうので、シークレットモードを起動した上で調査しましょう。詳しいやり方は『Googleサジェストを活用する方法とは? 仕組みと類似ツールをご紹介』にてご紹介しています。

例えばGoogleで「Facebook マーケティング」や「Facebook 広告」と入力すると、次のようにサジェストキーワードが表示れます。

サジェストキーワード手動調査

こうした地道な作業を繰り返し、サジェストキーワードを調査します。正確な調査方法ではありますが、これでは時間がかかり過ぎるので、可能であればツールを利用しましょう。

サジェストキーワードを調べる無償&有償ツール

では、サジェストキーワードを調査できる無償ツールを3つ、有償ツールを3つご紹介します。

SEO初心者やWebサイト運営によるマーケティングを始めたばかりという企業では、基本的に無償ツールを活用しましょう。無償ツールは機能面で劣りますが、調査精度は有償ツールと遜色ありません。

継続的にコンテンツ制作に取り組む体制が整っていない段階で有償ツールを導入すると、機能を持て余しROI(投資対効果)を悪化させる原因になります。まずは無償ツールを活用するか、手動調査を行ってトピッククラスターによる体系的なコンテンツ作り体制を整えていきましょう。

無償ツールその1:Keyword Tool

登録不要で使える無償ツールです。Keyword Toolにアクセスしたら、特定のキーワードを入力して検索ボタンをクリックするだけでサジェストキーワードを調査できます。

Keyword Tool(出典:Keyword Tool)

Google以外にもbing、YouTube、Amazon、さらにInstagramやTwitterなどの検索エンジンにも対応しています。コンテンツマーケティングだけでなく、動画マーケティングやSNSマーケティングでも活用できるのが特徴です。

また、上位5つのサジェストキーワードは検索ボリュームも表示されるので、トピッククラスターにも十分活用できます。

無償ツールその2:ラッコキーワード

国産のサジェストキーワード調査ツールです。1日に調査できる上限回数は5回ですが、メールアドレスを登録すると無償のままで調査回数が無制限になります。

ラッコキーワード(出典:ラッコキーワード)

サジェストキーワードごとの検索ボリュームは表示されませんが、キーワードに続いて入力した文字に応じて、検索候補を一挙に取得できるのがメリットです。メインキーワードを軸にユーザーがどのように検索を行なっているのかを、総合的に分析することに適しています。

無償ツールその3:Ubersuggest

無償ツールながら上位30件のサジェストキーワードの検索ボリュームまで表示します。それだけでなく、対象キーワードで検索した際のトップコンテンツも表示可能な優れものです。

Ubersuggest(出典:Ubersuggest)

サジェストキーワードの調査に合わせて、競合分析も行いたい際に最適な無償ツールとなります。

ただし、無償で使えるのは1日3回まで。ラッコキーワードのように「メールアドレス登録で調査回数無制限」といった条件もないので、無制限に使いたい場合は有償版へアップグレードする必要があります。

有償ツールその1:SEMRUSH

SEMRUSHは「オールインワン競合分析ツール」をうたっている有償ツールです。Forbes、Apple、TESLAなどが顧客として名を連ねていることから、世界的なSEOツールであることがわかります。

SEMRUSH(出典:SEMRUSH)

サジェストキーワード調査はもちろん、あらゆるSEO対策機能がを月額119.95ドル(約13,400円)~で利用できます。決して安価なツールではないので、やはりWebサイト運営が軌道に乗ってから検討すべきツールです。

有償ツールその2:KWFinder

KWFinderは日本語未対応ですが、月額29.90ドル(約3,350円)~とSEMRUSHより安価に利用できるSEO対策ツールです。

KWFinder(出典:KWFinder)

サジェストキーワード調査はもちろん、ロングテールSEOに有効的なキーワードの探索などをシンプルなインターフェース上で行えます。英語に苦手意識のない方に是非とも利用していただきたいツールです。

有償ツールその3:ahrefs

料金はSEMRUSHより若干安く、かつ日本語対応済みのSEO対策ツールがahrefsです。また、他サイトからの被リンクをリアルタイムに追跡できるという特徴があります。日本のマーケターの中でも愛用している人が多い有償ツールです。

ahrefs(出典:ahrefs)

被リンクはSEO対策における重要項目です。他サイトからの被リンクが増えるほどSEO効果が高まり、Webサイトとコンテンツの評価がも上がります。ただし、「被リンクを買う」といったブラックハット的なSEO対策は厳禁です。

純粋に「コンテンツの質の高さ」から自然に獲得できる、ホワイトな被リンクを狙っていきましょう。

サジェストキーワード活用はSEO対策の基本です

SEO対策にはさまざまな手法やテクニックがあります。それらの中でもサジェストキーワード活用は基本中の基本です。

サジェストキーワードからユーザーの検索意図を正しく汲み取り、かつトピッククラスターの考え方に従ってコンテンツ制作を行えれば「SEO初心者から脱却した」と言ってよいでしょう。

ただし「サジェストキーワードが全て」と考えないでください。その他、上位コンテンツの分析などコンテンツ制作にあたりやるべきこと、分析すべきデータは多様に存在します。サジェストキーワードはあくまでそのうちのひとつです。

それを念頭に置き、無償ツールを上手く活用しながらサジェストキーワード調査によるSEO効果の向上を目指しましょう。

戸栗 頌平(とぐりしょうへい)

著者情報 戸栗 頌平(とぐりしょうへい)

株式会社LEAPT(レプト)の代表。BtoB専業のマーケティング支援会社でのコンサルティング業務、自社マーケティング業務、営業業務などを経て、HubSpot日本法人の立ち上げを一人で行い、後に日本法人第1号社員マーケティング責任者として創業期を牽引。B2Bの中小規模企業のマーケティングに精通。趣味で国外のマーケティングイベント、スポーツイベント、ボランティアなどに参加している。

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