近年、米国企業では「マーケティングオペレーション(Marketing Ops)」というポジションが注目されています。米国のIT専門調査会社IDCによると、大手テクノロジー企業の60%が正式なマーケティングオペレーションのポジションに人材を採用しています。
また、2020年のPercassity Associates社の調査では、すでにB2B企業の67%がマーケティングオペレーションを担当するリーダーやチームを設置しており、93%がデジタルトランスフォーメーションを実現する上で、マーケティングオペレーションが重要であると答えています。
なぜ、数年前までは目立たなかったマーケティングオペレーションが、急に注目されてきたのでしょうか? 本記事では、マーケティングオペレーションの定義や必要とされる背景、マーケティングオペレーションが取り組む領域を解説します。
マーケティングオペレーションは、マーケティング組織の中でも比較的新しいポジションです。
大手調査会社であるガートナー社の定義によると、マーケティングオペレーションとは、組織におけるマーケティングの方針やキャンペーン計画、年間のマーケティング戦略を監督する役割を担います。その他、効果測定・検証とレポーティング、データ分析なども役割です。
もう少し具体的に説明すると、マーケティングオペレーションというポジションは、次のような業務を遂行します。
戦略的な計画と予算管理
マーケティングオペレーションは、マーケティングの戦略的な計画を立て、予算管理を行います。企業全体の目標に対して、各種マーケティング施策の成功可能性を高めます。
テクノロジーとプロセスの管理
マーケティングオペレーションは、マーケティング施策の実行や、分析に使用するソフトウェア、ツールの組み合わせを管理し、これらのツールが効率的に機能するようにプロセスを設計します。
データ管理
マーケティングオペレーションは、マーケティング活動から得られるデータを管理し、そのデータを分析して意思決定に役立てます。データ収集、データクレンジング、データ統合、そしてデータ分析が含まれます。
効果測定・検証
マーケティングオペレーションは、マーケティング活動のパフォーマンスを測定し、その結果を報告します。これにより、マーケティングチームは何がうまくいっているのか、何の改善が必要なのかを理解することができます。
[参考]
マーケティングオペレーションとは?組織成長に欠かせない役割
マーケティングオペレーション(MOps)実践ガイド
(画像出典:Gartner )
狭義の解釈では、マーケティングチームを効率的に運営するための、テクノロジーとプロセスを担当する役割を指します。
なお、広義では人材、プロセス、テクノロジー、データなどすべての面を管轄し、各部門の効率的な運営とマーケティングスタッフの生産性を最大化していく役割を指します。
(画像出典:slideshare)
いずれの解釈であれマーケティングオペレーションが取り組むのは、データをもとにしたベスト・プラクティスの追跡、全体的な成果と投資収益率の測定・改善など、おもにデータマーケティング活動が中心です。そして、デマンドジェネレーションと収益成長を促進し、マーケティングチームのメンバーにインサイトを提供します。
マーケティングオペレーションを担う人材には、各マーケティング領域の専門知識や自業界の知識だけでなく、最新のマーケティングテクノロジーを理解できるスキルやデータ分析スキルなど、広範囲な能力が求められます。企業によっては現場の人材をモチベートしていく力も必要であり、マーケティング組織内でもかなり重要なポジションです。
ガートナー社は2018年、「マーケティングオペレーションは、マーケティングの中核機能として、部門横断的な調整、コミュニケーション、レポーティングを行うべきである」とレポートしています。
ここ何年かで急にマーケティングオペレーションが注目されてきた理由に、ビジネスのデジタル化が大きく影響していることは言うまでもありません。
デジタル化により多様化する見込み客の購買経路、各マーケティング領域に必要な知識の高度化、年々進化していくマーケティングテクノロジー(2011年150ソリューションが2020年は約8000にまで拡大しています)が要因でしょう。
(画像出典:chiefmartec.com)
マーケティングオペレーションの発展の背景について、以下の3つの主要な要素を中心に説明します。
デジタル技術が発展したことで、マーケティングの領域でも数多くの業務ツール(MAやCMS、Web解析ツールなど)が提供されています。
従来のマーケティング業務では、例えば、お客様に直接アンケートのヒアリングを行ったり、手紙やDMなどの紙媒体の広告を直接届けたりなど、お客様にリアルで直接アプローチすることが多かったかと思います。
このようなアナログでのマーケティング施策は労力が大きく、なかなか施策の効果が見えづらいことも多くあります。
現在ではデジタル技術が発展し、デジタルの業務ツールを活用することで、より簡単に多くのお客様にアプローチが可能です。これまで目で見えづらかった反応が可視化され、効果測定ができるようになっています。(例:メールの開封・リンククリック、Web上のCTAのクリック回数、ヒートマップ分析など)
ただ、これらの業務ツールを誰もが使いこなせるわけではありません。担当業務のツールは使えるが、担当領域外のツールは使えないケースはよくあります。それでは、組織内でツールを十分に活用できているとは言えません。包括的に管理・運用できる役割として、マーケティングオペレーションが重要になってきています。
ビジネスが複雑化していく中で、データ分析が非常に重要になってきています。
インターネットの普及により、世に流通する情報の量は格段に増えました。「総務省情報通信白書」によると、インターネットのトラフィック量は2004〜2016年の十数年間で38倍に。このような社会環境の中、企業は市場のトレンド、顧客の行動、競合の状況など(POSシステムやECサイト、IoTなどを通じて)さまざまな情報を収集しています。
しかし企業にとってデータ収集の手段が身近になった一方、蓄積したデータをどのように活用するのか苦慮している企業も多いと言えます。特に中小企業で「データ分析が専門ではない人」により分析が行われていることが多く、データ人材の不足が推測されます。
また「世の中を広く見渡して、企業内でのデータ利活用が課題になっている」というだけでなく、「まさに今、うちの部署でもデータ分析・活用に苦慮しているところだ」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
例えば「この間、うちの会社でウェビナー参加者を募る告知をしたけれど、あれをきっかけに、果たしてどれぐらいリード獲得できただろう? 」「リード獲得の費用対効果は、どうだっただろう? 」「ウェビナー開催事務局と、マーケティング部門、セールス部門で連携して、データを根拠に成果を評価しないと……」といったシチュエーションは、ありがちなのではないでしょうか。
特に、組織が大きくなるにつれて施策が分業になっていくので、部門間の連携が取りづらくなり、データが見えづらくなりがちです。
このような「マーケティング施策を走らせる中で、直面しがちな課題」に対して、「市場単位」「企業単位」「部門単位」のデータを包括的に分析できるスキルを備えたマーケティングオペレーションは、重要な存在だと言えるでしょう。
これらの情報を上手く活用するためには、収集・蓄積データを管理して分析し、それが何を示しているのか理解する能力が必要です。マーケティングオペレーションは、このようなデータ活用のあり方を支え、会社がデータドリブンな意思決定をするのを助けます。
企業は、手元にある限られたリソースをできる限り有効に活用し、効率よく働くことが求められています。2019年から政府が「働き方改革」を主導し、厚生労働省も「労働時間削減、賃金引き上げにつなげるべく、生産性向上を」と全国の企業に対して呼びかけています。
その中でも、マーケティング業務はコストセンター(業務にかかったコストだけが集計される部門)に該当するため、より生産性を高めることが求められると言えるでしょう。
ところがその一方、マーケティング業務の中には「データ集計」「プレゼンテーション資料作成」「ツールの使い方の学習」などの、非生産的な作業が発生しやすい側面も。
マーケティングオペレーションは、マーケティング業務を効率的にし、投資対効果を最大にするためのヒントを提供します。作業プロセスの効率化、テクノロジーやツールの活用、施策の効果測定と改善、といったことが含まれます。
マーケティングオペレーションの力を借りることで、企画や思考、戦略などの施策のコアに時間を割くことができ、マーケティング業務の効率化やROI向上に寄与できるでしょう。
このような複雑で多岐にわたる近年のマーケティング業務を適切に管理し、マーケティング部門全体の生産性を高める役割として、マーケティングオペレーションの必要性が高まってきました。
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、マーケティング・オペレーション・マネジメントがうまく機能すれば、15~25%の効率改善が可能としています。経営層からマーケティング部門の収益への貢献が期待されてきた今の時代、マーケティングオペレーションの重要性はますます高くなっていくでしょう。
マーケティングオペレーションが担う役割、および、それが組織内に存在する意義を解説します。
マーケティングオペレーションは、マーケティングチームの編成とプロジェクト管理を担当します。
マーケティングチーム内のスキル・能力を最大限に活用するために役割と責任の割り当て、プロジェクトのスケジュール管理、パフォーマンスの測定・改善を行います。
これにより、マーケティングチームはより効率的に動き、目標を達成することが可能です。
マーケティングオペレーションは、マーケティングチームのメンバーが他部署のメンバーたちとうまくコラボレーションして、働くうえでの助けになります。
特に営業部門や、カスタマーサクセス部門と連携を強化することが大事です。
マーケティングオペレーションは、部署間の相互連携を促進するための具体的な手段やツールを提供します。例えば、CRM(Customer Relationship Management)の導入や活用を通じて、営業部門やカスタマーサクセス部門との情報共有をスムーズにします。
また、共通のダッシュボードやレポートを作成することで、各部署のKPIや目標達成状況を透明化し、連携を深めることが可能です。
営業部門やカスタマーサクセス部門との連携を強化することで、顧客の購入履歴やフィードバック、ニーズなどの情報を迅速に共有することも可能になるでしょう。これにより、マーケティングチームが顧客視点を的確に捉えることができれば、顧客ニーズに即したメッセージングやプロモーションを実施できます。
このようなアプローチにより、顧客は「自分のニーズが理解されている」と感じ、よりよい顧客体験を得られるでしょう。またその結果、顧客のブランドに対する好意や愛着、信頼感が次第に醸成されていき、長期的な関係を築くことも可能になります。
マーケティングオペレーションは、マーケティング活動のうえで必要なデータを収集・管理・分析します。
例えばHubSpotを活用している組織を想定してみましょう。HubSpotの活用により、「(Webサイトで)見込み客を引き付け、取引の成約に至るまでの過程(=カスタマージャーニーの中で、トラフィックやエンゲージメントは、数値で言うとどうなっているか)」といったことをデータ分析可能です。
これにより、最も効果的なチャネルやコンテンツに焦点を当てられるうえに、改善が必要なチャネルやコンテンツも明確になり、見直すことができます。
具体的には、HubSpotで得られたデータを利用して、A/Bテストなどを行ってWebサイトやランディングページ(LP)のコンテンツを最適化し、サイトのパフォーマンスとコンバージョン率を向上させることができます。
マーケティングオペレーションは、マーケティング活動のフローの統一・自動化を進めます。これによって、同じフローを繰り返すことができて、マーケティング業務が一貫性を持ち、効率が良くなります。
さらに、仕事の流れが自動化されることで、マーケティングチームのメンバーは手間のかかる仕事を減らし、より重要で戦略的な仕事に時間を充てることができます。
MA(マーケティングオートメーション)ツールを導入し、活用している企業の例を想定してみましょう。次のような業務は自動化が可能です。短時間でよりよい成果が期待できます。
マーケティングオペレーションで求められる要素は、コミュニケーション能力、データ分析力、そしてツールへの理解です。
マーケティングオペレーションでは、マーケティングチーム内のメンバーだけでなく、他部署のメンバーともうまくコミュニケーションを取ることが非常に重要です。これには、営業部門、IT部門、会社の経営陣、そして会社の外部の提携先やベンダーも含まれます。
企業は、1つの目標に向かって各部門が動いています。そのため、各部門はそれぞれの部門がどのような指標を追い、どのような成果をだしているのかを把握したいはずです。マーケティングオペレーションは、その連携を円滑にする必要があります。
「他部門が自部門で最大のパフォーマンスを出していくために知りたい情報はなんなのか? 」「マーケティングチームがパフォーマンスを出していくために知りたい情報はなんなのか? 」を考えながら、コミュニケーションをとっていく必要があります。
企業の目標を見据えながら、部門を横断してコミュニケーションがとれる能力が必要です。
マーケティングオペレーションは、データを活用したビジネスの意志決定を助ける役割を果たします。これには、マーケティング活動がどれくらいうまくいっているかを追跡して検証したり、よりよい施策実行のあり方を見つけたりするための能力が必要です。
さらに、情報を読み解いて、そこから次の打ち手へのヒントを引き出す能力も求められます。
マーケティングオペレーションは、マーケティング活動で使うさまざまなツールを管理したり、最善の使い方を見つけたりする役割があります。これには、CRMシステム、MAツール、BIツール、ワークマネジメントツールなどが含まれます。
これらのツールを上手に使ったり、管理したりするためには、各ツールで何ができて、何が強みなのかを正しく理解することが大切です。
マーケティングオペレーションの導入は、企業のマーケティング活動を効率化し、結果を最大化するための重要なプロセスです。以下に、その導入ステップを詳しく説明します。
まず最初に、自社がどうなりたいのか、何を目指しているのかをはっきりと描くことが大切です。これには、自社が掲げる大きな目標(ビジョン)、会社が何を目指して仕事をしているのか(ミッション)、そして具体的にどんな目標があるのかが含まれます。
そして、マーケティングチームが何を目指し、何の役割を果たすのかもはっきりと決める必要があります。
「あるべき姿」を明確化する意義は、以下のとおりです。
次に、自社が理想とする状態と、現状との違いが何かをはっきりさせることが大切です。今のマーケティングのやり方で何が問題か、何がボトルネックとなっているかを見つけ出し、その解決策を考えることが含まれます。
例えば、セミナー告知におけるメールマーケティングが上手くいっていない場合のことを考えてみましょう。
《理想と現実のギャップの把握》
理想的には、メールマーケティングで50件のセミナー申込みを獲得したいが、現状は35件にとどまっている。
《ギャップの問題を検討する》
例えば以下のような問題が考えられる。
このような場合、問題の背後には担当者が忙しすぎてメール配信が徹底できていなかったり、効果の分析まで手が回らなかったり、といったこともあるかもしれません。そのために、例えば自動でメールを配信する仕組みをつくったり、メールの効果が一覧で見られるようにダッシュボードを設計したりするなどが、方向性として見えてきます。
ボトルネックが明確になったら、どのようにその課題を解決するかについて具体的な行動を考えます。
新しいマーケティングの方法を考えたり、必要なツールや新しい技術を使うことを考えたり、チームのスキルを上げるための学びの場を計画したりすることが含まれます。
それぞれの行動は、いつまでにやるのかという期限と、誰がやるのかという担当者を決めて、進行状況を可視化することが大切です。
マーケティングオペレーションがうまくいっているかを評価するためには、成功度合いを定量的に計測できるような目標を立てて、その達成度をどのような指標で測るかを決める必要があります。
つまりKPIを決め、どうやってデータを収集・蓄積して分析するかを決め、そして定期的に進行状況を見直してフィードバックをする過程が含まれます。
最後に、マーケティングオペレーションをスムーズに進めるためのルールを作ります。これには、チームのメンバーそれぞれの役割と仕事、どうやって互いに情報共有するかのルール、どうやってプロジェクトを進めていくかの方法などが含まれます。
それに加えて、新たに問題が起きたときのための対策も考えておくことが大切です。
以上が、マーケティングオペレーションを導入するための基本的なステップです。これらのステップを通じて、マーケティングオペレーションは企業のマーケティング活動を効率化し、結果を最大化するための重要な役割を果たします。
マーケティングオペレーションの業務を効率化するためのツールは多数存在します。以下に、その中から具体的なツールをいくつか紹介します。
マーケティングオートメーション(MA)ツールは、マーケティング活動を自動化し、効率化するためのツールです。これにより、マーケティングチームは時間を節約し、より重要で戦略的な業務に集中できます。
(出典:Marketing Hub | MA、LPやフォーム作成の一元管理を実現するマーケティング ツール - HubSpot(ハブスポット) )
HubSpotのマーケティングオートメーション機能は、スタートアップから大企業まで、あらゆるビジネスのマーケティングニーズに対応しており、以下のような機能が提供されています。
(出典:MA(マーケティングオートメーション)の市場リーダー | Adobe Marketo Engage )
AdobeのMarketoは、顧客の複雑な購買プロセスを考慮したうえで、エンゲージメント向上を実現するマーケティングオートメーションツールです。以下のような機能が提供されています。
BI(Business Intelligence)ツールは、企業のデータを分析し、ビジネス上の意思決定を支援するツールです。これにより、マーケティングチームはデータ駆動の意思決定を行うことができます。
(出典:ビジネスインテリジェンスおよび分析ソフトウェア | Tableau )
Tableauは、Salesforceのグループ企業が提供するBIツールで、以下のような特徴と機能を持っています。
(出典:効果的なレポートを作成してインサイトを共有し、結果を促進する | Power BI )
MicrosoftのPower BIは、データビジュアライゼーションと分析を行うための強力なツールで、以下のような特徴と機能を持っています。
対話型のデータビジュアライゼーション:Power BIを使用すると、複数のデータソースから対話型のデータビジュアライゼーションを作成し、重要なビジネスインサイトを共有できます。
データから意思決定までのギャップを克服:先鋭的なビジュアル化で従業員全員の能力を高め、データに基づいてすばやく意思決定を行うことが可能です。レポートを介したコラボレーション、よく使うアプリケーション間でのインサイト共有を実現できます。
使い慣れたツールを活用:Microsoft Excelなどの使い慣れたツールで、すでに習得済みのスキルを活用してデータの準備を軽減し、構築から分析、プレゼンテーションまでを実現します。
無料のラーニングリソース:無料のオンライン学習リソースとチュートリアルを活用して、レポートとダッシュボードの作成をすばやく開始できます。
ワークマネジメントツールは、プロジェクトの計画、追跡、チーム間のコラボレーションを支援するツールです。これによりタスクを効率的に管理し、プロジェクトをスムーズに進行できます。
(出典:Asana )
Asanaは、組織のマーケティングプログラム、計画、戦略展開を管理・監督する役割を果たすワークマネジメントツールです。以下に、Asanaの主な機能と特徴をまとめます。
(出典:Trello でタスク、チームメイト、ツールのすべてをまとめましょう )
Trelloは、プロジェクト管理とタスク管理を効率化するためのワークマネジメントツールです。以下に、Trelloの主な機能と特徴についてまとめます。
近年のマーケティング施策は、テクノロジーの活用が不可欠です。マーケティングオペレーションは企業によって仕事の領域は異なるものの、マーケティング部門のテクノロジーのインフラを整え、データを可視化し、各担当者にインサイトを提供する役割であることは共通しています。
マーケティングオペレーションは、プロジェクトマネージャーや、マーケティング部門の専門スタッフが成果を発揮していけるようにバックアップし続ける「縁の下の力持ち」的な存在です。一見目立ちませんが、収益に大きく貢献します。
世界的にDXが進むなか、マーケティング手法も常に進化させていく必要があります。常に効率的なプロセスを追及し、最新テクノロジーをキャッチアップして社内インフラを整備するマーケティングオペレーションは、日本のBtoB企業でも今後必要になっていくでしょう。
マーケティングオペレーションは、新しい領域の職種なため、即戦力のある人材を採用するのは一般に難しいものです。マーケティング部門内でデータマネジメントスキルの高い人材や、自社のIT部門、外部企業のデジタルマーケティングのエキスパートなどを採用し育成していくことが重要です。