アクティブユーザーとは?ユニークユーザーとの違いやその特徴を解説

2022/05/23
BtoBマーケティング アクティブユーザー アクティブユーザーとは?ユニークユーザーとの違いやその特徴を解説

「アクティブユーザー」がなぜ重要なのかがわからず、お悩みではないでしょうか。

2020年にはインターネット利用率が83.4%に達し、多くの企業活動がWebを通して行われています。見込み客と直接顔を合わせる機会が少なくなっているからこそ、アクティブユーザーを見分ける必要性が増しているといえます。

しかし、マーケティング熟練者が少ないBtoB企業やSaaS企業では、アクティブユーザーの意味を知っていないケースが少なくありません。

そこで本記事では、BtoB企業やSaaS企業のマーケティング担当者に向けて、以下の内容を解説します。

  • そもそもアクティブユーザーとは
  • アクティブユーザーを知るメリット
  • アクティブユーザーを増やす方法

本記事を読めば、アクティブユーザーを増やす重要性を理解したうえで、具体的に何をすべきかがわかるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

アクティブユーザーとは?

アクティブユーザーとは、ある期間に「Webサイトにアクセス」「アプリを起動」といった計測対象の行動をしたユーザーのことです。「日常的に自社と接点のあるユーザー」ともいえます。

アクティブユーザーは「AU(Active User)」と略されることが多く、計測する期間によって以下のような種類に分けられます。

  • DAU(Daily AU):1日あたりのアクティブユーザー数
  • WAU(Weekly AU):1週間あたりのアクティブユーザー数
  • MAU(Manthly AU):1カ月あたりのアクティブユーザー数

ユーザーがどれくらいの頻度で自社サービスに接することが望ましいかは、Webサイトやアプリによって異なるでしょう。そのため、注目すべきアクティブユーザーの種類は、用途や目的に応じて使い分けるべきです。

たとえば、SNSアプリであれば毎日起動することが望ましいため、DAUに注目することに意味があります。

一方、旅行予約サイトであれば、毎日のアクセスは期待しにくいでしょう。月に1度利用されていれば十分満足できる場合が多いため、MAUを重視するのがおすすめです。

アクティブユーザーは、1日や1カ月といった「期間」とセットで考える指標であることが重要なポイントです。

アクティブユーザーとユニークユーザーとの違い

アクティブユーザーと混同しやすい指標として、ユニークユーザーがあります。

ユニークユーザーは「UU(Unique User)」と略され、Webサイトへの訪問やアプリのダウンロードなどの計測対象の行動をした人を指します。特定のユーザーが計測対象の行動を何回しても、重複してカウントしない点が特徴です。

アクティブユーザーも、重複してカウントしない点はユニークユーザーと同じです。その意味では、AUとUUは似ているといえます。

Googleアナリティクス (3)

(Googleアナリティクス)

実際、ユーザー数を計測する際によく使われるツールである「Googleアナリティクス」では、AUとUUは同じ概念として扱われています。

ただしアクティブユーザーは、Webサイトの訪問やアプリの起動などの行動を「特定の期間内」にとったユーザーのみをカウントするのに対し、ユニークユーザーにはそうした制限がありません。

ユニークユーザーのほうがアクティブユーザーよりも計測対象が広く、「サービスを開始した時点から接触のあったすべてのユーザー」をカウントする場合が多いのです。

アクティブユーザーを知ることによるメリット

BtoB企業やSaaS企業にとって、アクティブユーザーを把握することは大きな意味があります。そのメリットは主に以下の3つです。

  1. リピーターがどれだけいるかをつかめる
  2. 重複を除いた現状を把握できる
  3. 放置を防ぐ施策の効果を確認できる

メリット1:リピーターがどれだけいるかをつかめる

何度もWebサイトを訪れたり、アプリを利用したりするリピーターを増やすことは、業界・業種によらず重要です。アクティブユーザーを知ることで、リピーターがどれだけいるかを大まかに把握できます。

もしリピーターが多く、ユーザーの定着率が高ければ、アクティブユーザー数はどんどん増えていくでしょう。Webサイトやアプリにとって、望ましい状態だといえます。

一方、広告などで集客に注力しているにも関わらず、アクティブユーザー数がほぼ一定か、むしろ減っているのであれば、リピーターが少ないと判断できます。この場合、リピーターを増やすための施策を考えて、実行すべきでしょう。

リピーターがどれだけいるかをつかむことで、改善が必要な際にすぐに対処できるようになります。

メリット2:重複を除いた現状を把握できる

アクティブユーザーを他の指標と組み合わせることで、より正確な現状を把握できます。

BtoB企業やSaaS企業では、Webサイトに関して「ページビュー(PV)数」や「セッション数」を重視している場合が多いでしょう。たしかに、これらも重要な指標ではあります。

しかし、PV数やセッション数は、1人のユーザーが何度もWebサイトにアクセスすることで、どんどん増えていく数字です。こうした値だけチェックしていると、Webサイトの現状を勘違いしてしまう可能性があります。

たとえば「PV数が順調に増えている」と喜んでいても、実際は限られたユーザーが何度もアクセスしているだけかもしれません。この場合、もっと幅広いユーザーに見てもらえるように改善が必要でしょう。

PV数やセッション数だけでなく、重複が除かれた数字であるアクティブユーザー数も合わせて確認することで、サイトの現状をより正確に把握できるようになります。

メリット3:放置を防ぐ施策の効果を確認できる

アプリがダウンロードされたりアカウントが作成されたりしても、その後に放置されることはよくあります。放置を防ぐための施策の効果を確認できることが、アクティブユーザーを把握するメリットです。

たとえば、見込み客に自社のアプリをダウンロードしてもらうことに成功したとします。それ自体は大きな成果ですが、そのアプリがほとんど使われないままになってしまえば、製品サービスの購入には結びつきにくいでしょう。

アプリはダウンロードされるだけでなく、定期的に起動してもらってこそ、大きな効果が見込めます。

アプリの起動を促すには、お得な情報を届けたり割引クーポンを配布したりして、見込み客がアプリをチェックしたくなる工夫をすべきです。そして、そうした施策に効果があったのかは、アプリのアクティブユーザー数の変化で確認できます。

もしアクティブユーザーが従来より増えたのであれば、実行した施策を継続するのがよいでしょう。一方、アクティブユーザー数に変化がないか減った場合には、施策を中止して別のことを試した方がよいと判断できます。

アクティブユーザーを知ることは、マーケティングにおける次の行動方針を決めるために役立つのです。

アクティブユーザーを増やす方法とは?

BtoB企業やSaaS企業がアクティブユーザーを増やす方法として、効果的なものを3つ紹介します。

  • コンテンツマーケティング
  • データベースマーケティング
  • PR/広報活動

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、見込み客にとって有益な情報を継続的に提供することで自社のファンになってもらい、製品サービスの販売につなげる手法です。

Webサイトやアプリで定期的にほしい情報が更新されていれば、見込み客はWebサイトを訪れたりアプリを起動したりして、熱心にチェックしてくれるでしょう。

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(ベーシックのオウンドメディア「ferret」)

たとえば、マーケティング支援を行っている株式会社ベーシックは、オウンドメディア「ferret」を運営しています。

マーケターにとって役立つ記事を頻繁に投稿することで、「毎日欠かさずferretをチェックする」というアクティブユーザーを獲得しています。

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(Webマーケティングツール「ferrert One」)

自社に関連したコンテンツに興味を持つアクティブユーザーは、製品サービスの購入につながりやすいことも重要なポイントです。ベーシックは、Webマーケティングツール「ferret One」を提供しています。

毎日ferretをチェックするマーケターの一部は、マーケティングツールの導入にも興味を持つと見込めるので、「ferret One」との相性は非常によいです。自社の製品サービスに合わせたコンテンツを作成するうえで、参考になる事例だといえるでしょう。

新たにオウンドメディアを立ち上げなくても、自社の公式サイトを頻繁に更新して有益な情報を提供するだけで、コンテンツマーケティングは可能です。まずはできることから着手することをおすすめします。

データベースマーケティング

データベースマーケティングとは、買い手の個人情報や購買履歴などのあらゆるデータを活用して、一人ひとりに合わせた最適なアプローチをする手法です。買い手との長期的な関係を維持するために用いられます。

蓄積したデータに基づいて買い手を分類することで、アクティブユーザーを増やすための効果的な施策を考えられます。

たとえば、アプリの使用状況を分析すれば「最近アプリを起動していないユーザー」の特定が可能です。さらに購入履歴のデータから、そのユーザーが興味を持ちそうな製品サービスも予測できます。

こうしたデータに基づいて、新製品の情報や割引クーポンなどをスマートフォンのプッシュ通知で送れば、高い確率でユーザーに関心を持ってもらえるでしょう。そして通知をきっかけにしてユーザーがアプリを起動すれば、自社との関係が復活するのです。

せっかく買い手についてのデータを保有しているのに、放置したままにしているBtoB企業やSaaS企業は多いのが現状です。データを整理して活用することで、大きな成果につながる可能性があります。

PR/広報活動

アクティブユーザーを増やすためには、PRや広報活動に注力することも有効です。

見込み客は日々、大量の情報に接しています。そのため、せっかく自社に興味を持ってくれたとしても、すぐに忘れられてしまうものなのです。

PRや広報活動によって自社のことを思い出してもらうことで、Webサイトへの再訪問やアプリの起動などの行動につなげられるでしょう。

具体的な手段としては、たとえば以下のものが挙げられます。

  • Web広告
  • SNS運用
  • テレビCM
  • 新聞広告
  • 折込チラシ
  • 展示会への出展
  • プレスリリース

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(Google広告)

Web広告であれば「Google広告」を利用することで、BtoB企業やSaaS企業でも簡単に広告を出稿できます。「1日あたり1,000円」といった少ない予算での出稿も可能なので、試してみるとよいでしょう。

アクティブユーザーを増やすためには、さまざまな手段を駆使しながら頻繁に見込み客に接触して、自社のことを思い出してもらうことが大切です。

まとめ

アクティブユーザーとは、Webサイトへの訪問やアプリの起動などにより、自社と日常的に接点のあるユーザーのことです。

アクティブユーザーは「特定の期間」についてカウントする点が、ユニークユーザーとは異なります。

BtoB企業やSaaS企業にとって、アクティブユーザーを増やすことは重要です。自社のファンになってもらうことで製品サービスが購入されるチャンスが広がり、売上げアップに直結するからです。

買い手と接触する機会を増やして継続的な関係を築き、アクティブユーザーを増やしていきましょう。

戸栗 頌平(とぐりしょうへい)

著者情報 戸栗 頌平(とぐりしょうへい)

株式会社LEAPT(レプト)の代表。BtoB専業のマーケティング支援会社でのコンサルティング業務、自社マーケティング業務、営業業務などを経て、HubSpot日本法人の立ち上げを一人で行い、後に日本法人第1号社員マーケティング責任者として創業期を牽引。B2Bの中小規模企業のマーケティングに精通。趣味で国外のマーケティングイベント、スポーツイベント、ボランティアなどに参加している。

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