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共起語とは? サジェストキーワードとの違いや使い方、検索ツールの紹介までまとめて解説

コンテンツを企画する際に、どんなコンセプトで、どのキーワードを入れて見出しを作成すればよいか考えるのは、初心者にとってちょっとハードルの高いタスクかもしれません。

ユーザーがどのようなキーワードで検索するかを念頭にサジェストを調べるのは基本。でも、それだけではWeb上に溢れているコンテンツとの差別化が難しいのでは? と感じる方もいるでしょう。

マーケターの方は、「共起語」についてご存知でしょうか?

「共起語」はコンテンツマーケティングを手がける方なら、知っておいたほうがいい知識です。SEO施策にも間接的に貢献しますし、何よりクオリティの高いコンテンツ制作につながります。

本記事では共起語とは何か? 共起語とサジェストキーワードや関連キーワードとの違い、共起語の活用の仕方、無料や有料の共起語検索ツールを紹介します。

共起語とは

共起語とは、特定の文章や文脈などで、ある言葉と共に使われやすいキーワードを指します。米国の言語学者のゼリグ・ハリス氏によって定義された用語です。

例えば、「犬」には「ワンワン」、「猫」には「ニャー」という組み合わせでよく使われますが、「犬」+「ニャー」はありません。このようにどのような語句にも近接性の高い単語があります。

共起語はさまざまな領域で活用されていますが、マーケティング領域ではSEO施策において使われます。例えば、ツールでGoogleで「CRM」と検索した際の、上位20サイトの共起語活用度合いを調べた結果は、以下のとおりです。

CRMの共起語例

  • 「導入」「データ」「システム」「顧客」「活用」「ビジネス」「支援」「営業」「マーケティング」「向上」「管理」「履歴」、etc

共起語を意識すると自然なわかりやすい表現、新たな表現を見つけられたり、自分では思いつかない文脈を発見できることも多く、表現の幅が広がります。

ラッコキーワードによる上位20サイトの解析)

共起語と他のキーワードとの違い

ここでは、共起語とサジェストキーワード、関連キーワードの違いを解説します。

サジェストキーワードとの違い

サジェストとは、検索ユーザーがある単語とともに「一緒に検索する」ことの多いキーワードです。「サジェスト(suggest)」=「提案」という意味であり、Googleがこれまでの検索ニーズを分析して、一緒に検索したほうがよさそうなキーワードを提案してくれているものです。

例えば、Googleで「CRM」という単語を検索すると、セットで検索したほうがいいキーワードが以下のように一覧表示されます。

サジェストは圧倒的多数の人が検索するキーワードです。サジェストを調べて、多くの読者が知りたいことを想定してコンテンツを制作することは、コンテンツマーケティングの基本と言えるでしょう。

関連キーワード(他のキーワード)との違い

関連キーワードとは、同じくGoogleで特定のキーワードやトピックに関連していると表示されるキーワードです。昔は「関連キーワード」と表示されていましたが、2023年9月時点のGoogleでは「関連性のある検索」と表示されています。

同じように「CRM」と検索すると、表示結果のページの中央部や下部に以下のように出てきます。あるトピックに関心を持っていてもあまり知識がない段階の人にとって、関連キーワードは、良い情報を見つける手がかりとして役立つでしょう。

3キーワードの違い:

  • 共起語 → ある単語と一緒に文章やサイト内で頻繁に使われるキーワード
  • サジェスト→ 検索エンジンで、ある単語と一緒に検索されやすいキーワード
  • 関連キーワード→検索エンジンが表示する、その単語と関連性のあるキーワード

共起語、サジェスト、関連キーワードも対象とする領域がどこかによって多少並びは変化します。後述するキーワード分析ツールなどで簡単に調査できます。

共起語のSEO(Google)への効果

共起語については、以前はSEO上でも重要視されていましたが、近年はそれほど影響はないという解釈が一般的です。別記事で検証した結果を出していますが、BtoBに関しては共起語とSEO効果に顕著な相関性はないように見えます。まったくないわけではないものの、強くはないという印象を受けました。

詳細はこちらの記事をご参照ください。

ただ、共起語が適切に使われているサイトであれば「汎用的にわかりやすい表現がされている」「説明すべき内容が網羅されている」とも言えるので、間接的に検索エンジンのランキングに影響を与える可能性はあるでしょう。

基本は、共起語はコンテンツ制作上のヒントを得たり、発想の幅を広げたりするのに役立つ、という認識で有効活用していただければと思います。

共起語の実務での使い方

ここでは、共起語を使うシーンと使い方を解説します。

新規記事コンテンツ作成のためのニーズ把握

共起語は、ある特定のトピックやキーワードと共につかわれやすい言葉なので、読者ニーズを反映していることが多く、新規記事のコンテンツ企画のコンセプトを固めるときに役立ちます。

共起語は読者の関心を引く要素となりえるので、タイトル、見出しなどに含めると、読者にとっても興味深く、コンテンツをより魅力的に魅せてくれるでしょう。

もちろん、共起語のリストにはごくごく平凡なキーワードも多いので、そこから、読者の視点や関心を考慮し、共起語が読者にとって有益であるかどうかを確認し、価値を提供できそうなキーワードを選ぶことがポイント。前提に読者をしっかり理解しておく必要があります。また、あくまで自然なセンテンスが作れる共起語をピックアップしましょう。

既存記事リライトのためのニーズ把握

既存記事であまり読まれていない記事は、リライトをする必要があります。リライトの前になぜ読まれていないかを分析する必要があり、その際にも共起語分析が役立ちます。

行うべきは、上位サイトのコンテンツとの内容のキーワードの比較です。目で読んで感覚的に判断することも大事ですが、ツールなどを活用し共起語、関連キーワードの活用を把握してみましょう。

共起語リストを比較してみると、上位サイトで自社では網羅できていない共起語を活用したテーマを見つけられるかもしれません。そのような共起語を含む見出しは、読者がインターネットで情報を検索する際のクエリに合致しやすい可能性があります。

見出しや本文にその共起語を新たに配置してみましょう。共起語を追加してリライトすることにより、コンテンツが検索結果に上位表示される可能性が高まります。

共起語の見つけ方

共起語の見つけ方を解説します。

ペルソナとカスタマージャーニーを利用する

ペルソナとは、自社のコンテンツの理想的な半架空の読者像です。カスタマージャーニーとは、ペルソナが課題に気づいて自社商品を知り購入するまでのシミュレーションです。

手順としては、まずペルソナを作成し、顧客の特性、ニーズ、問題を把握します。

ペルソナシート

次に、カスタマージャーニーマップを作成し、その過程での主となるキーワードやクエリを特定します。さらに、問題解決に関連するキーワードや質問型のキーワードも考えてみましょう。

カスタマージャーニー上のポイントでペルソナ検索しそうなキーワードを連想してみましょう。ここで、キーワードにサジェスト、共起語を組み合わせてリストアップするとよいでしょう。

カスタマージャーニーマップ

なぜペルソナを作成してカスタマージャーニーの主要なタッチポイントで、キーワードを想定することが重要かというと、BtoBの場合、読んで欲しいのは、あくまで見込み客であろうからです。

不特定多数の無関係な読者だけ増えてもあまり意味はありません。自社のペルソナの知りたい欲求に対応できる共起語を選定し、コンテンツ案に使ってみることが大切です。

また、カスタマージャーニーマップにまとめると時系列にペルソナの感情や行動が把握しやすいメリットがあります。

カスタマージャーニーのイメージ

トピッククラスターモデルから考える

トピッククラスターモデルとは、特定のトピックの柱となる記事「ピラーコンテンツ」を中心に、「クラスターコンテンツ(詳細記事)」を展開しコンテンツを構造化することです。

一般に、ピラーコンテンツではトピック全般を浅く解説し、内部リンクでつないだクラスターコンテンツで各トピックの深堀します。

主要なトピックを最初に見つける必要があります。ここは重要であり、顧客理解が必要になります。私自身が、本当に読んで欲しい人に刺さるトピックを見つけるために行っている作業は以下のとおりです。

  • 営業資料の読み込み(決定/検討のトピッククラスタ)
  • 業界関連のメディアや書籍10冊程度の読み込み(検討のトピッククラスター)
  • 興味の浅い状態の見込み客に会う(認知のトピッククラスター)

顧客の解像度を高くして、適切なトピックを発見し、サジェストや共起語を参考にピラーコンテンツを作成・構造化すれば、ユーザーの知りたい情報は自然に網羅されていくでしょう。

さらに、前述のカスタマージャーニーの道程上にメインのトピックを配置し、それぞれのトピックに共起語を参考にピラーコンテンツを配置できれば、商品を知ったばかりの段階、検討段階などのステージごとに、適したコンテンツを十分に提供できるでしょう。

検索結果での上位記事を参考にする

上位記事と自分の記事の共起語分布を調べてみることも参考になります。ある言葉で検索し、上位記事のタイトルとメタディスクリプションにどのような共起語が含まれているか確認するだけでも、気づきがあるでしょう。

例えば、「CRM」でGoogle検索すると、以下のようなタイトルとメタディスクリプションが並びます。

タイトル、メタディスクリプションはページの内容を反映しているのでGoogleの検索結果一ページを見るだけでも、共起語をある程度見つけることができます。

この調べ方は、最初にどんな記事企画を作ろうかとふわっと思っているとき、アイデア出しのときなどに特におすすめです。ある程度理解したら詳細はツールで調べるとよいでしょう。

ツールを利用する

実際にコンテンツ案を組み立てるときは、共起語ツールを活用しましょう。ツールを使うと、スピーディに対象の範囲の共起語をくまなく調べることができます。

近年は共起語分析ツールも進歩しており、サジェストや関連キーワードだけでなく、類語、関連語を調べられたり、感情分析ができたり、AIによる提案があったりなど、さまざまな機能を持つツールがあります。

共起語を分析するための検索ツールの紹介

ここでは、無料、有料のおすすめ共起語分析ツールを紹介します。

無料検索ツール

まず、無料の共起語検索ツールを紹介します。

ラッコキーワード

(出典:ラッコキーワード)

ラッコキーワードとは、共起語検索はもちろん、周辺語、連想語、類義語、同義語、そしてGoogle、Being、YouTubeなどのプラットフォームごとのサジェスト、関連ワードなどを調べられるツールです。AIによって記事タイトルの提案もしてくれます。

他社サイトのタイトル、見出し、本文それぞれに何個の共起語が使われているかも一覧表示されるので、構成案作成時にかなり役立ちます。

無料で利用できるリサーチ例

  • 一緒に検索されるキーワード
  • 毎月何回くらい検索されるか
  • どんな疑問が存在するか
  • 周辺語や連想語にはどんなものが

※1日に調査できる上限回数はゲストが5回まで。※メールアドレスを登録すると、共起語なら1日15回、サジェスト等は1日50回検索可能になり、AIからの提案も受けられます。

有料プランは、440円~9900円/月

共起語検索

(出典:共起語検索ツール

シンプルで使いやすいツールです。現時点のGoogle上位30サイトのコンテンツを対象に、共起語を自動的に抽出してくれる共起語検索ツールです。

検索ワードを入力して検索するだけで、瞬時に上位サイトで使われている共起語のリストと各共起語の出現回数が表示されます。

サクラサクラボ

(出典:SEO研究所 サクラサクラボ

株式会社サクラサクマーケティングが提供する「共起語調査ツール」です。調査したいキーワードを入力するだけで、共起語を調べられます。メールアドレスのみで会員登録して使うことができます。

  • CSVデータで共起語一覧をダウンロードも可能
  • 過去に調査したワードは管理画面に保存
  • 無料の関連語調査ツール、キーワード選定ツールなどもあり

有料検索ツール

次に有料ツールを紹介します。

パスカル

(出典:Pascal

パスカルは、株式会社オロパスが提供するコンテンツSEOツールです。2023年9月現在、1,950社以上の導入実績があります。

検索上位サイトを分析し、使われているキーワードや共起語を見つけます。AI(人工知能)を活用してつながりの強い言葉を分析し抽出するので、ユーザーが求める情報がリアルタイムでわかります。Googleサーチコンソールとも連動しています。

(出典:Pascal

マーケティング担当者は抽出された共起語をもとに、キーワードに絡める構成案を作成しコンテンツを作れるので、大幅に作業がはかどります。

価格:以下の3プランあります。無料体験版もあり。

  • ライトプラン:月額4.5万円
  • プロ:月額6万円、
  • アナリスト:月額月8万円

ミエルカ

(出典:https://mieru-ca.com/

ミエルカは、株式会社Faber Companyが提供するSEOツールであり、ユーザー意図分析、共起する語の解析ができます。大手企業を中心に、2023年9月時点で1,700社以上に納入実績があります。

単にキーワードや共起語を羅列するのではなく、キーワードとの距離を可視化できるのが特徴です。例えば、キーワードを入れるだけで、その語句と関連性の深いキーワードを以下のように図で表示します。

検索する人の意図を、精度高くスピーディに把握できるので、ユーザーファーストのコンテンツが作成できます。

価格:要見積もり ※無料トライアルがあります。

各ツールの使い方の詳細については、以下の記事もご覧ください。

共起語を活用する際に気を付けるポイント

共起語を濫用しない

共起語の適切な使用は表現力を向上させますが、必ずしも無理に使う必要はありません。むやみに濫用することで、不自然な文章になってしまったり、読みづらい文章になってしまいます。

その領域に詳しいマーケティング担当者、ライターの場合は、自然に共起語が網羅されていることが多く、それ以上に過剰に共起語を使うと読みにくく冗長で理解しにくいコンテンツを生み出す可能性があります。

解決策を知りたい読者は、無駄に長い文章にイライラするかもしれません。情報が過度に反復されているので不信に感じ、コンテンツまで低評価するかもしれません。

ただし、ライターがその領域に詳しくない場合は、共起語を参考資料としてリストで渡すとよいでしょう。その際にも「自然な文章になる範囲の使用で」と付け加えることがポイントです。

なお、過度な共起語の使用はSEOに悪影響を及ぼす可能性もあります。検索エンジンはキーワードスタッフィング(同じキーワードの過剰な使用)をスパムとして認識し、ランキングを下げることがあるので注意しましょう。

ペルソナ意識したコンテンツ企画・制作をする

オウンドメディアの想定読者は、企業それぞれ異なります。ペルソナをしっかり描いてからコンテンツ企画をスタートすることがポイントです。

ペルソナを作成していないと、共起語以前に軸となるメインキーワード選定からまちがいかねません。

ペルソナのタイプが違えば、活用するSNSもメディアも異なります。検索するキーワードにも個性が反映されます。あくまで自分たちが読んで欲しい読者に寄り添ったコンテンツにすることが基本なので、ペルソナの検索意図に沿ったコンテンツ内容の企画や制作をおこないましょう。

同じ商品でペルソナを複数名作成するときは、それぞれの個性を意識する必要があります。

以下のGoogleのコンテンツ考案シートのように、あらかじめペルソナの欄をコンテンツ企画用テンプレートに入れておくと、常に各ペルソナを意識でき、コンテンツをバランスよく展開できるでしょう。

Googleのコンテンツ考案シート(無料)

(出典:Google Drive

ツールを使えば、共起語、サジェストなどを調べて取り入れることは簡単ですが、単純に組み込めば効果が出るものでもありません。

具体的にコンテンツ企画をする際は、ペルソナとカスタマージャーニー設定 → キーワード選定 → コンテンツ企画の順でつめていきましょう。

まとめ

「サジェスト」も「関連キーワード」も「共起語」も、ユーザーの知りたいことにヒントを与えてくれるキーワードという点では同じです。

しかし、その知りたい内容は見込み客の層によって結構違います。製品・サービスを知ったばかりの段階(認知のステージ)か、検討段階かによっても、検索するキーワードは異なるでしょう。まずは顧客理解が大事です。ペルソナを設定し、カスタマージャーニーの重要な接点ごとのメインのキーワードを見つけましょう。

その上で、共起語を自然に盛り込んだコンテンツを複数作成し、高品質のコンテンツを増やしていけば「ここにくれば、知りたい情報がそろっている、探しやすい」と評価してもらえ、疑問が生まれたときに再度訪れてもらえるようになります。結果的にリードジェネレーションにもつながっていくでしょう。