レプトのBtoBマーケティングのブログ|株式会社LEAPT(レプト)

オウンドメディア立ち上げのためのツール・サービスを紹介

「BtoB事業においても、マーケティングは重要」と考えるビジネスパーソンに、そのように考える理由を聞いたところ「売上目標・予算の達成のため」「商圏を広げるため」「プッシュ型の営業活動だけでは限界があるため」といった具体的な回答が挙がったことが明らかになりました。

これは名刺管理サービスで知られる「Sansan株式会社」が2023年6月に実施した調査結果に基づくものです。

プッシュ型ではなく、プル型営業の強化策としてひとつの有効な手段となり得るのが「コンテンツマーケティング」です。自社独自のノウハウなど、ユーザーにとって役立つ情報を継続的に発信する取り組みを、まずはスモールスタートさせることも可能です。

広告出稿と比較して、大規模なコストをかけずに集客できるメリットも。オリジナルコンテンツの蓄積が資産となって、持続的な集客を期待できます。

そこで本記事ではコンテンツマーケティグの中でも「オウンドメディア(企業が自ら構えて運営するメディア)」にフォーカスし、その立ち上げ・運用のうえで役立つ、具体的なツールを紹介します。

オウンドメディア立ち上げに必要なツールとは

オウンドメディア立ち上げに必要なツールとは、Webメディア構築、コンテンツ作成、効果検証を助けてくれるITツールやサービスを指します。オウンドメディアの立ち上げ・運営において、コストをできるだけ抑えながら効率的に業務を進めるためには、各種ツールの活用がおすすめです。

たとえば、オウンドメディアを作成するためには、コンテンツを公開するための場(Webサイトやブログ)が必要です。まずはWebサイトの構築作業に取り組まなくてはなりませんが、HTMLやCSSを一から記述して構築する方法だと、ノウハウ、人手、そして時間がかかります。

そこで、Webサイト構築ツールのWordPressやHubSpot CMSなどを活用することで、サイトやブログを容易に、なおかつ低コストで作成することが可能になります。

Webサイトやブログを立ち上げた後は、「自社のコンテンツは、検索ランキングにおいてどれぐらいの順位だろうか? 」「訪問者数はどれぐらいで、記事を読む前後にサイト内でどのような行動をとっているのだろうか? 」といった分析も必要になってきます。

オウンドメディアの運営においてもPDCAサイクルを回して、「どんなコンテンツがユーザーに求められているか? 」「マーケティング強化のために、どんなコンテンツを提供するのが効果的か? 」といった効果検証が欠かせません。

そのためには、SEO対策ツールであるGoogle Search Consoleや、アクセス解析ツールのGoogle Analyticsなどを活用するとよいでしょう。

どのような目的でどのようなツール・サービスがあるのかを簡単な表でまとめてみました。記事の後半でより詳しい紹介をしておりますので、ご覧ください。

ジャンル

ツール・サービスの一例

目的

Webサイト構築

WordPress、HubSpot CMS

Webサイトやブログを簡単に作成・管理するため。

SEO対策

Google Search Console、Ahrefs

サイトの検索エンジン最適化をサポートし、検索ランキングを向上させるため。

アクセス解析

Google Analytics

サイトへの訪問者数や行動を把握し、ユーザーの行動を理解するため。

ページ内分析・コンテンツ分析

User Insight、CopyContentDetector

ユーザーのページ内での動きやクリックを可視化し、コンテンツの効果や改善点を明らかにするため。


また、記事コンテンツの盗用・剽窃チェックを行って品質を分析するツールも。

記事ライター募集サービス

CrowdWorks、Lancers

質の高いコンテンツを作成するためのライターやエディターを探し、依頼するため。

オウンドメディア立ち上げの流れ

オウンドメディア立ち上げから、運営までの大枠での流れは、以下のとおりです。計画的に進めることで、成功の確率を高めることができるでしょう。

ステップ

詳細

関連するツール・サービス

1. 事前計画

●目的を明確にする

SMARTOKRの方法で具体的な目標を設定。


●ターゲットのリサーチ

ペルソナを作成し、コンテンツの方向性を決定。


●競合のリサーチ

競合の成功事例やコンテンツ戦略を調査。


CMSの選定

コンテンツの効率的な管理のためのシステム選択。

CMS(オウンドメディア構築ツール)

2. コンテンツ戦略の策定

●リソースの検討

コンテンツ制作チームの役割とリソースを明確にする。


●編集カレンダーの作成

コンテンツ作成・公開の具体的なプランを作成。

記事ライター募集サービス

3. コンテンツ制作のワークフロー

●キーワードリサーチ

検索意図を理解し、適切なキーワードを選定。


●コンテンツの執筆

記事のリサーチ、執筆、フォーマット、校正、SEO対策。


●デザイン要素の追加

画像、インフォグラフィック、GIF、動画などのビジュアルを作成。


●コンテンツの公開

最終的な校正後に記事を公開。

・SEO対策

・コンテンツ分析ツール

4. コンテンツの配信

●アウトリーチ

記事やリサーチ結果をSNSのタイムラインに最新トピックとして投稿することや、内容に応じてプレスリリース配信も活用。


●コラボレーション

業界内の他の企業との共同コンテンツ制作。


●広告

SNSやWeb広告を使用してコンテンツをプロモート。

 

5. 評価とフィードバック

●定量分析

Google Analyticsなどのツールで数値ベースでの分析


●定性分析: ヒートマップツールなどでユーザー行動を可視化して分析。


ABテスト: コンテンツの最適化のための検証実施。

・アクセス解析

・ページ内分析/コンテンツ分析ツール

オウンドメディア立ち上げ・運用でなぜツールが必要なのか

オウンドメディアは、数多くのオリジナルコンテンツを蓄積し、自社の強みを継続発信していく場です。その立ち上げ・運営を成功させるためには、オウンドメディアの特性を踏まえたツールの選定・活用が不可欠です。その大きな理由は以下の3点です。詳しく見ていきましょう。

手作業で行うと膨大な時間がかかる作業が多い

オウンドメディアの立ち上げや運用は、一見シンプルな工程の積み重ねにも見えるかもしれません。しかし実際には、多くの緻密な作業が日常的に必要です。記事の作成・編集、キーワード選定、競合の調査といったタスクは、手作業で一つ一つこなすと非常に時間がかかり、効率的な運用が難しくなります。

こうした作業の複雑さや手間を考えると、ツールの活用は避けて通れません。特に、少人数での運用や、限られたリソースの中で最大限の効果を求める場合、ツールは業務効率化の鍵となります。

キーワードの選定や記事の最適化など、繁雑な作業をツールに任せることで、人手はより価値ある活動、たとえばメディア戦略の策定やクリエイティブなコンテンツ制作に集中できます。

また、オウンドメディアの本来の目的は、リード獲得やブランドの認知度向上など、ビジネスの成果を上げることです。

しかし、日々の作業が過度に煩雑であると、その本来の目的を見失い、単に「キーワードを追いかけること」や「記事を書くこと」といった作業そのものがゴールとなってしまう危険性があります。ツールを効果的に駆使することで、このような作業の目的を見誤る事態を回避し、真の目的にフォーカスすることができるでしょう。

ツールで記録しないと可視化できない要素がある

オウンドメディアの運用において、多くのデータを迅速に把握することは非常に重要です。検索順位やキーワードの選定、流入数、ページビュー、訪問者の行動といったデータは日々変動します。

特に、どのページが多くの訪問者を引きつけているのか、また、どのページがコンバージョンに寄与しているのかを知ることは、オウンドメディアの効果的な運用には欠かせません。

さらに、ページ内の特定のエリアやコンテンツがどれだけ効果を発揮しているのか、たとえば訪問者が最もクリックしている場所や、ページ内のどこまで深くスクロールして内容を熟読しているのかといった情報も、ユーザーの行動を理解する上で非常に価値があります。また、被リンクの分析など、サイトの外部からの影響も見逃せません。

これらの情報を、毎日のように変動する膨大な記事やデータの中から手動で抽出・記録することは、実質的には不可能です。こうした作業を効率的に行うためには、専用のツールを活用することが必要です。ツールを使用することで、これらの情報を迅速に可視化し、適切な戦略や施策の策定、改善活動へとつなげることができます。

オウンドメディアの特性に合わせたツールではないと効率が悪くなる

オウンドメディアの運用には、メディアの作成から編集、さらには効果の検証まで、一貫した環境(システムやツール)で運用することが効率化の観点から望ましいと言えます。

たとえば、出版社のように行動することがオウンドメディアの成功の鍵とされています。出版社は、自社のコンテンツをターゲットオーディエンスに合わせて最適化し、「刺さる」情報を提供することを前提としています。

出版社のような視点を持ちながらオウンドメディアの運用を継続するためには、できる限り業務効率化を図ることのできる専用のツールが不可欠だと言えるでしょう。

オウンドメディア運営に特化した専用ツールの力を借りることで、コンテンツを発信していきながら、そのコンテンツの効果測定を容易にすることができます。

しかしオウンドメディア運用に特化していないツールを使用すると、他のツールにデータを見に行く手間がかかったり、データ連携ができなかったりなどの問題、効果検証の難しさが生じる可能性もあります。

Webサイトの運営(記事の公開など)から分析までひとつのプラットフォームで完結できる場合には、たとえば「人気のある記事コンテンツは何か? 」「検索されているキーワードは何か? 」「訪問者の回遊の動きや誰がコンバージョンしたか? 」を全て一カ所で把握することができます。

オウンドメディア構築ツール(CMS)

ここからは、実際のサイト構築に活用できるツールやサービスを具体的に紹介します。

CMS(コンテンツ管理システム)は、Webサイトやブログを手軽に作成・管理するためのツールです。CMSを使用すると、次のようなメリットがあります。

  • 簡単な操作:プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でコンテンツの追加や編集ができます。
  • テンプレート利用:多数のデザインテンプレートから選び、手軽に好みのデザインを選んで編集することが可能です。
  • コンテンツの一元管理:記事、画像、動画などのコンテンツを一元的に管理し、整理・更新が容易になります。

これらのメリットにより、オウンドメディアの運用が大変楽になります。特に初心者や少人数での運用において、CMSは効率的なオウンドメディア構築の強力なサポートツールとなるでしょう。

WordPress

(出典:https://ja.wordpress.org/

WordPressは、Webサイト構築が初めての方でもサイトやブログを作成できるCMSです。WordPressはオープンソースソフトウェアであり、自由に使用、変更、配布することができます。世界中のコミュニティがサポートや開発に関与しており、情報共有や問題解決のためのリソースが豊富です。

特徴:

  • 柔軟性: ブログから商用サイト、さらにはアプリケーションまで、さまざまな用途に使用できます。
  • カスタマイズ性: 1000以上のデザインテンプレートや拡張機能を利用して、自由にカスタマイズできます。

価格:

WordPress自体は無料で利用できるオープンソースソフトウェアです。ただし、特定のテンプレートや拡張機能、ホスティングサービスなどには費用が発生する場合があります。

Joomla!

(出典:https://www.joomla.org/

Joomla!は無料で利用できて、多言語対応も可能なCMSです。企業のWebサイトからオンライン雑誌、ECサイト、公共機関のポータルまで、さまざまなタイプのWebサイトを構築するためのツールを提供しています。

特徴:

  • 拡張性: 数千の拡張機能を利用可能で、サイトの機能をカスタマイズして拡張することができます。
  • ユーザーフレンドリー: コンテンツの追加や編集、管理が容易です。操作に関するトレーニング資料・動画も充実。
  • 多言語対応: 70以上の言語がサポートされており、多言語のWebサイトの構築が可能です。
  • セキュリティ: 強力なセキュリティ機能を持ち、安全なWebサイト運用をサポートしています。

価格:

Joomla!自体は無料で利用できるオープンソースソフトウェアです。しかし、特定の拡張機能やテンプレート、ホスティングサービスなどには追加の費用が発生する場合があります。

HubSpot CMS

(出典:https://www.hubspot.jp/products/cms

HubSpot CMSは、オウンドメディア立ち上げ・運営でBtoBマーケティングを強化したいと考えている企業におすすめです。

Webサイトの作成から最適化、分析までを一つのプラットフォームで効率的に行うことができます。HubSpotが提唱するインバウンドマーケティングの考え方にのっとって、CRMと連携させながらビジネスの成果を高めるWebサイトを構築できます。

特徴:

  • パーソナライゼーション: 訪問者の情報に基づいてコンテンツをカスタマイズし、より関連性の高い体験を提供することができます。
  • SEOとコンテンツ戦略ツール: SEOの推奨事項やコンテンツの最適化提案を自動で受け取ることができます。
  • セキュリティと信頼性: 365日24時間体制で、攻撃や不正使用が疑われる異常の自動検出と手動チェックを行い、Webサイトの安全性を確保します。
  • デザインの柔軟性: ドラッグアンドドロップのエディターや、開発者向けのツールを提供し、デザインの自由度が高いと言えます。

価格:

・0円/月(無料ツール)

・2700円/月(Starter)

・4万3200円/月(Professional)

・14万4000円/月(Enterprise)

ferret One

(出典:https://ferret-one.com/

ferret Oneは、オウンドメディアを構築してリード獲得を強化したいと考えている企業におすすめのCMSです。また、SEO対策、コンテンツマーケティング、メールマーケティングなど、多岐にわたるマーケティング活動を一つのプラットフォームでサポートします。

特徴:

  • SEO対策: サイトのSEOスコアを自動で分析し、改善点を提案。キーワードの選定や内部対策もサポートしています。
  • コンテンツ作成支援: 記事のテンプレート提供や、ライティングのアウトソースも可能。
  • 顧客データの一元管理: 顧客の行動データをトラッキングし、一元的に管理。セグメント別のマーケティング活動も容易に行えます。
  • 自動化機能: メールの配信や顧客のフォローアップなど、煩雑な業務を自動化し、効率的なマーケティングをサポート。

価格:

初期費用10万円

月額10万円から

note pro

(出典:https://pro.lp-note.com/

ブログサービスとして知られる「note」の企業向けサービスです。独自ドメインの設定や、オリジナルデザインの適用が可能で、自社ブランドのためにカスタマイズを行ったうえでオウンドメディアを構築・運用可能です。

特徴:

  • 高度な分析機能: 記事の閲覧数やフォロワーの増減など、詳細なアクセス解析データを取得できます。
  • メンバー管理権限機能:複数人での運用を便利に行えます。
  • AIアシスタント: 記事のタイトル提案・構成案の作成・内容のレビューなどの機能を利用可

価格:

初期費用0円

月額料金8万円(税込)

学校や文化施設、地方公共団体向けには無償プランも提供。

詳細は要問い合わせ。

オウンドメディアSEO対策ツール(検索順位・競合分析など)

オウンドメディアのSEO対策ツールは、Webサイトの検索エンジンの順位や競合との比較、キーワードの選定など、検索エンジン最適化のための分析をサポートするツールです。

このようなツールを使用することで、どのキーワードでどの位置にランクインしているのか、どのキーワードがトラフィックをもたらしているのか、競合との順位の差などを具体的に知ることができます。また、これらのデータを基に、より効果的なSEO戦略を立てるための情報を得ることが可能です。

Ahrefs

(出典:https://ahrefs.com/ja

Ahrefsは小規模事業者から大企業まで、Webサイトの検索順位向上のために利用されている有償ツールです。競合分析、キーワードリサーチ、サイト監査などの多岐にわたる機能が提供されています。

特徴:

  • サイトエクスプローラー: 競合のWebサイト分析が可能。
  • サイト監査: WebサイトのSEO監査と最適化。
  • キーワードエクスプローラー: ユーザーが検索しているキーワードの発見。
  • コンテンツエクスプローラー: コンテンツのアイデアやリンクの機会の発見。
  • ランクトラッカー: 検索順位の追跡。

価格:

ライト: 1万2500円/月 - 小規模事業者や個人のプロジェクト向け。

スタンダード: 2万5000円/月 - フリーランスのSEO担当者やマーケティング・コンサルタント向け。

アドバンスド:5万円/月 - インハウスマーケティングチーム向け。

エンタープライズ: 12万5000円/月 - 代理店や大企業向け。

semrush

(出典:https://semrush.jp/

semrushは、SEO対策ツールです。ターゲットキーワードの選定や、検索順位の追跡、そして競合分析ができ、トラフィック改善を支援するツールとして多くの企業やマーケティング担当者に利用されています。

特徴:

  • SEO: ドメイン分析、キーワード調査、競合分析を軸にSEOのターゲットキーワードの発見や順位変動のトラッキングが可能。テクニカルSEOのエラーもモニタリング。
  • 広告: 競合の広告戦略の可視化やパフォーマンスの改善が可能。
  • SNS: 競合のSNSアカウントのトラッキングやエンゲージメントの高い投稿の分析が可能。

価格:

  • Proプラン: 月額$129.95 (税込 $142.95) - 個人やフリーランス、小規模サイトの運用向け。
  • Guruプラン: 月額$249.95 (税込 $274.95) - 中小企業のマーケティング部門や中規模サイトの運用向け。
  • Businessプラン: 月額$499.95 (税込 $549.95) - 大手企業のマーケティング部門や大規模サイトの運用向け。

MIERUCA

(出典:https://mieru-ca.com/

MIERUCAは、コンテンツマーケティングやオウンドメディアの流入改善に特化したSEO管理分析ツールです。SEO初心者から上級者まで、さまざまなニーズに応じてサポートを提供するツールとして、多くの企業に導入されています。

特徴:

  • 競合分析: 競合が獲得しているキーワードやその月間検索数を一目で確認可能。
  • 順位計測: 検索意図の深堀りやページ内のユーザー行動を可視化し、SEO施策の最適化をサポート。
  • コンテンツ作成: ユーザー意図や競合が獲得しているキーワードをAIが自動分析し、購買意図に沿ったキーワードの選定をサポート。
  • サポート: 17年の運営実績を基に、コンサルタントが施策の立案や実行を支援。

価格:

要問合せ

(企業規模や課題感に応じた価格で提供可能)

Moz

(出典:https://moz.com/

Mozは、SEO対策に関して業界内での信頼性が高いツールとして知られています。SEOのプロフェッショナルやマーケティング担当者に向けて、サイト監査、順位追跡、被リンク分析、キーワードリサーチなどの多岐にわたる機能を提供。SEOの問題点を明らかにし、改善実行を助けてくれます。

特徴:

  • サイト監査: サイトの技術的SEO問題を発見し、改善と修正の推奨事項を提供。
  • 順位追跡: 170以上の検索エンジンでのキーワードのパフォーマンスを追跡。
  • 被リンク分析: Mozのリンクインデックスを利用して、アンカーテキストやドメインパワーなどの詳細な情報を提供。
  • キーワードリサーチ: キーワードのターゲットやキーワード難易度のスコア、競合のリサーチ、SERP(検索結果画面)分析などをサポート。

価格:

無料30日間のトライアル期間あり

・月額99ドル

・月額179ドル

・月額299ドル

・月額599ドル

GRC

(出典:https://seopro.jp/grc/

GRCは、Google、Yahoo、Bingの検索順位を調査するツールとして知られています。検索順位の調査や分析に特化したツールとして、多くの機能を持ちながらも無料での利用が可能です。

特徴:

  • 検索順位の一括調査: ボタン一発で全ての検索キーワードの順位を調査。
  • 順位履歴の記録: 過去の順位変化をグラフ表示で確認可能。
  • 競合サイトの追跡: 競合サイトの検索順位も追跡し、変動を一目で確認。
  • 高速性: 多数の検索キーワードを登録しても、データの閲覧が軽快。
  • メモ機能: SEO対策の内容やウェブページの修正内容を記録し、順位履歴と合わせて確認可

価格:

無料版は、調査可能な項目数に制限あり。

項目数制限を緩和・解除するためのライセンス購入も可能。

SERPWatcher

(出典:https://mangools.com/serpwatcher/

SERPWatcherは、検索順位を追跡するためのツールです。自社のコンテンツが、検索結果画面においてどのような順位で表示されているかチェックできます。

特徴:

  • Performance Index: キーワードの現在の位置とその検索ボリュームに基づいて、Webサイトの実際のSERP(検索結果画面)パフォーマンスを知ることができます。
  • 日次ランク更新 & 履歴データ: 毎日のWebサイトのランキングを確認し、重要なランクの変更についてのメールアラートを受け取ることができます。
  • 位置とデバイスに基づく結果: 5万以上の場所での正確なローカルデータが得られ、デスクトップとモバイルの検索結果がサポートされています。
  • レポートとアラート: レポート共有機能を使用して、クライアントやチームメイトにランキングを表示させることができます。

価格:

Entry: 月額$19.90

Basic: 月額$29.90

Premium: 月額$44.90

Agency: 月額$89.90

オウンドメディアのアクセス解析・キーワード抽出ツール

オウンドメディアのアクセス解析・キーワード抽出ツールは、Webサイトやブログのトラフィックやユーザー行動、キーワードの検索ボリュームやトレンドを分析するためのツールです。

このようなツールを使用することで、どのページやコンテンツがユーザーに受け入れられているのか、どのキーワードでどの位置にランクインしているのか、またどのキーワードがトラフィックをもたらしているのかを具体的に知ることができます。これらのデータを基に、より効果的なコンテンツ作成やSEO戦略を立てるための情報を得ることが可能です。

Google Search Console

(出典:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

Google Search Consoleは、Webサイトの検索トラフィックや掲載順位を測定し、問題を修正してGoogle検索結果での注目度を高めるためのツールです。無料で提供されているため、多くのWebサイトオーナーにとって手頃な選択肢となっています。

特徴:

  • 検索アナリティクス: サイトへのアクセスに使用されるクエリを確認し、Google検索でのインプレッション数、クリック数、掲載順位を分析できます。
  • インデックス登録: サイトマップやURLをクロール用に送信し、Googleのインデックスで最新のサイトが表示されることを確認できます。
  • 問題の通知と修正: サイトに問題が検出されると、メールで通知を受け取り、修正が完了したらGoogleに通知できます。
  • URL検査ツール: 各ページのクロール、インデックス登録、検索結果に関する詳細情報をGoogleインデックスから直接取得できます。

価格:

無料

Google トレンド

(出典:https://trends.google.co.jp/trends/

Google トレンドは、Googleの検索データを基に、特定のキーワードやトピックの人気度を時間や地域に応じて分析するツールです。マーケティング専門家やリサーチャーが市場の動向や消費者の関心を把握するための強力なツールとして、広く利用されています。特に、キャンペーンや商品の戦略を計画する際の参考情報として、そのデータは非常に価値があります。

特徴:

  • 検索アナリティクス: どのようなクエリでユーザーが最も検索しているかを確認し、特定のキーワードやトピックの検索トレンドを視覚的に表示します。
  • 地域別トレンド: 特定の地域や国での検索トレンドを分析できます。
  • トピック別の詳細分析: さまざまなトピックやイベントに関する詳細な検索トレンドを提供します。
  • データの可視化: トレンドデータを視覚的に表現し、さまざまなデータ可視化プロジェクトを提供します。

価格:

無料

Googleアナリティクス

(出典:https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?hl=ja&pli=1#/provision

Googleアナリティクスは、Webサイトやアプリのパフォーマンスを詳細に分析するための強力なツールとして、多くの企業に利用されています。基本的に無料で利用できますが、より高度な機能を使用したい方には有料版の「Google Analytics 360」が提供されています。

特徴:

  • ユーザー分析: Webサイトやアプリを訪れるユーザーの動向や属性を詳細に分析できます。
  • トラフィックソース: 訪問者がどのような経路でサイトにアクセスしてきたかを確認できます。
  • リアルタイム分析: サイトへのアクセス状況をリアルタイムで確認できます。
  • コンバージョン追跡: サイト内での特定のアクション(購入、問い合わせなど)を追跡し、分析できます。
  • カスタムレポート: ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズされたレポートを作成できます。

価格:

基本的に無料。

高度な機能を持つ「Google Analytics 360」は有料。

キーワードプランナー

(出典:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

キーワードプランナーは、「Google広告」のサービスの一部として提供されるツールで、キーワードのリサーチや広告キャンペーンの計画に役立ちます。多くのマーケターや広告主に利用されているツールです。

特徴:

  • 新しいキーワードの発見: 商品やサービスに関連するキーワードやフレーズを検索し、関連性の高いキーワードを提案します。
  • キーワード予測: 予算に基づいて、選択したキーワードでのコンバージョン数、クリック数、表示回数の予測を提供します。
  • キーワード プランの作成: 新しいキーワードを探すか、既存のキーワードリストをアップロードして、キーワード プランを作成できます。
  • キャンペーンの作成: 作成したキーワード プランを基に、新しい広告キャンペーンを開始することができます。

価格:

無料。

ただし、Google Adsのアカウントが必要。

Google広告のキャンペーンを実行する際には、広告費が発生します。

ラッコキーワード

(出典:https://related-keywords.com/

ラッコキーワードは、無料で利用できるキーワードリサーチツールです。コンテンツのキーワードを決める際に、「このキーワードは実際にどれぐらい検索されているか(検索ニーズがあるか)」「どんな言葉(共起語)とともに検索されているか」といったデータを調べることができます。

特徴:

  • サジェスト機能、共起語、月間検索数など、多岐にわたるキーワード関連情報を取得可能。
  • AIを活用した記事タイトルや見出しの提案機能があり、SEOを意識したコンテンツ制作をサポート。
  • 複数の検索エンジンのサジェスト情報を同時に取得できる「サジェストプラス」や、正確な月間検索数データをリアルタイムで取得する機能など、有料機能も多数

価格:

フリープラン: 無料

エントリープラン: 440円/月 (5280円/年)

ライトプラン: 990円/月 (1万1880円/年)

スタンダードプラン: 2475円/月 (2万9700円/年)

プロプラン: 4950円/月 (5万9400円/年)

エンタープライズプラン: 9,900円/月 (11万8800円/年)

オウンドメディアのページ内分析・コンテンツ分析ツール

オウンドメディアのページ内分析・コンテンツ分析ツールは、Webサイトやブログのコンテンツの効果やユーザーの行動を詳細に分析するためのツールです。

このようなツールを使用することで、どのコンテンツがユーザーに受け入れられているのか、どの部分が注目されているのか、またどの部分に問題があるのかを具体的に知ることができます。具体的な数値やヒートマップなどの視覚的なデータを基に、コンテンツの改善や最適化を行うことが容易になります。

User Insight

(出典:https://ui.userlocal.jp/

User Insightは、Webサイトの成果改善や、業務効率化を目指す企業を対象とした、多機能な解析ツールです。「(自社サイトへの)ユーザーの流入元は? 」「(自社サイト内で)ユーザーから注目されているキーワードは? 」「ユーザーは自社サイトのコンテンツをスクロールして熟読してくれているか? 」「離脱しているとしたら、ページ内のどの部分で? 」といったさまざまな効果検証が可能です。

特徴:

  • 検索流入の最適化: 検索の重要な流入チャネルのデータを整理し、上位サイトの傾向を分析、必要なキーワードを可視化します。
  • CVR向上のヒートマップ: 課題のあるページを特定し、コンバージョンレート(CVR)を向上させるためのページ内改善ヒントを提供します。
  • AI活用の生産性向上: 定期的なレポートは1クリックで作成可能で、AIが課題のあるページを自動で抽出します。
  • 多機能: ヒートマップ、SEO対策、競合サイト調査、Google Analytics連携、自動pptレポート作成、広告分析、アクセスログ、アクセス数値分析、EFO(フォーム最適化)分析など、多岐にわたる機能を提供。

価格:

詳細な価格情報は、サイト内での問い合わせやデモのリクエストを通じて取得することが推奨されています。

CopyContentDetector

(出典:https://ccd.cloud/

CopyContentDetectorは、Web上のコンテンツのコピペチェックを行うツールです。コンテンツ作成の際、他サイトからテキストをコピーしていないか、似た文章が他に無いか確認でき、コピーコンテンツの掲載を回避できます。

特徴:

  • 無料で利用可能: コピペチェックの基本機能は無料で利用でき、回数制限もありません。
  • 高機能・高精度: 有料のコピペチェックツールと比較しても多機能で、最大4000文字までの文章をチェックできます。有料プランでは8000文字まで対応。
  • Web上のコピペチェック: Web上に似た文章が存在しないかを高速にチェックします。
  • 文章間のコピペチェック: 以前にチェックした文章同士のコピペチェックも行えます。
  • 簡易文章校正機能: YahooAPIを利用して、文章の簡易校正を行うことができます。
  • CSV一括登録: 大量の文章をCSVから一括で登録し、コピペチェックを行うことができます。

価格:

無料から利用可能

法人向けプラン(無料ユーザーとは別サーバー利用)あり。月1万978円から

オウンドメディア記事ライター募集サービス

オウンドメディアの運営において、定期的かつ質の高いコンテンツの提供は必須です。しかし、すべての記事を自社で作成するのは時間とリソースがかかります。ここで役立つのが、記事ライター募集サービスです。

これを利用することで、専門的な知識を持ったライターや、異なる視点を持つライターを簡単に見つけることができます。その結果として、多様なコンテンツを効率的に提供することが可能になるでしょう。

クラウドワークス

(出典:https://crowdworks.jp/

クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスで、多岐にわたる業務を発注・受注することができます。ライターの登録数も多く、さまざまな経験・スキルを持ったライターを見つけることができます。

特徴:

  • 多様な仕事カテゴリー: 記事ライティングをはじめ、幅広いカテゴリーの仕事が発注されています。
  • 安心・安全な取り組み: クラウドワークスでは、プロのクラウドワーカー制度、不審な行為の防止、クラウドワーカー検索機能の充実、音信不通時のサポート、適正報酬の取引促進など、安心・安全にサービスを利用できる取り組みを行っています。
  • 手数料無料: 発注価格はご予算に合わせて設定可能で、手数料はかかりません。

価格:

1記事2000円から。

プロジェクトの内容やライターの経験・スキルにより異なります。

具体的な価格は、プロジェクトの依頼時にライターとの間で交渉を行います。

ランサーズ

(出典:https://www.lancers.jp/

ランサーズは、執筆・翻訳など多岐にわたる業務をフリーランス人材に発注できるプラットフォームです。「単発依頼」「継続依頼」「制作物コンペ方式で採用」などさまざまな方式での依頼が可能です。

特徴:

  • 多様な業務カテゴリ: ライティング、翻訳など、148種類以上の業務を発注可能。
  • 直接依頼: 経験豊富なプロフェッショナルに直接仕事を依頼できる。
  • 安心のサポート: 24時間365日のサポート体制や秘密保持、セキュリティチェックなど、安心して取引ができる仕組みを提供。
  • 中間コスト削減: プロへの直接依頼により、中間コストを抑えられる。

価格:

ランサーズ自体の会員登録や依頼、見積もりは無料。

依頼価格は業務内容やフリーランスのスキルにより異なる。

サイトで提示されている参考価格の一例として、ライティング文字単価0.5 〜 5.0円など。

ココナラ

(出典:https://coconala.com/

ココナラは、多様なジャンルのサービスを提供するプラットフォームで、オンライン上で安心・安全に取引ができる場です。価格はサービス提供者によって異なるため、具体的なサービス内容に応じて確認することが必要です。

特徴:

  • 多様なジャンル: ライティングだけではなく、イラスト、デザイン、Webサイト制作、動画制作、マーケティング、ビジネス代行、音楽、占いなど、多様なジャンルのサービスを提供しています。
  • 比較検討が容易: 450種類以上のカテゴリーからサービスを簡単に比較検討でき、詳細な情報を基にコストをできるだけ抑えながら利用できます。
  • オンラインで完結: サービス提供はすべてオンライン上で行われ、テキスト、ビデオチャット、電話などの方法で取引が可能です。
  • 安心・安全: 購入・販売の際の金銭のやりとりはココナラが仲介し、365日のサポートが提供されています。

価格:

サイト上では、多様なサービスが提供されており、価格はサービスの内容や提供者によって異なります。

ライティングは、各ライターが設定した価格に基づき、サービス内容やライターの評価、経験によって価格は異なります。

オウンドメディア業務効率化ツールをどのように選ぶのか

オウンドメディアを立ち上げる際、最初から全てのツールを揃える必要はありません。立ち上げから運用にかけての各段階で、必要となるツールやサービスを適切に選び、活用することが大切です。

これまで解説してきた通り、オウンドメディアの構築から運用までにはさまざまなプロセスが存在します。それぞれのプロセスに最も適したツール・サービスが存在するため、一度に全てのツールを導入するのではなく、「必要なときに適切なツールを選定する」という視点が重要です。

「自社での運用」と「外注」の選択も重要な判断ポイントとなります。特定のプロセスを外部に委託することで、より効率的な運用が可能となる場合も考えられるでしょう。

したがって、初めから全てのツールをフル装備で揃えるのではなく、運用の各フェーズに合わせて「この段階では、このツールが必要だ」といった形で、徐々に必要なツールを導入していくことをおすすめします。このようなアプローチにより、無駄な投資を回避できるでしょう。

まとめ

本記事では、オウンドメディアの立ち上げ・運営において、時間やコストを効率的に使い、より高い成果を引き出すためのツールを紹介しました。

オウンドメディアの立ち上げ・運営は、BtoB事業においても非常に重要な役割を果たします。企業のブランドや信頼性を高めるための強力なツールとなり得るでしょう。その効果を最大限に引き出すためには、適切なツールの選択とその活用が不可欠です。

また、一つのツールがすべての企業の目的にフィットするとは限らないため、自社のオウンドメディア運営のゴールに鑑みて、最適な製品を見つける視点も必要だと言えるでしょう。

最後に、オウンドメディアの運営は継続が鍵です。定期的なコンテンツの更新や、ユーザーの反応をもとにした改善など、日々の努力が必要です。その努力を支えるツールがあれば、よりスムーズに、そして効果的にオウンドメディアを運営することができるでしょう。

今後もテクノロジーの進化とともに新しいツールやサービスが登場する中、常に最新の情報をキャッチし、自社のオウンドメディア戦略をブラッシュアップしていくことをおすすめします。