数多くのカタカナ用語が登場するBtoBマーケティングの世界。よく分からずに使用している言葉も意外と多いのではないでしょうか。そこで今回は、BtoBマーケティングのなかでも「ヤ〜ヨ」で始まる用語について解説していきます。
URLは「Uniform Resource Locator」の略で、インターネット上にあるサービスやサイトを特定するための表示です。言わば、ウェブサイトの場所を知らせる「住所」といえるでしょう。
Googleクロームでサイトを表示したとき、上部に出てくる部分がURL。「https://」で始まるのが一般的です。
検索エンジンにURLを打ち込んでウェブサイトを探すこともあるため、自社のドメインを設定する際は短く、覚えやすいものが良いでしょう。なお、「お名前.com」などで独自URLを取得し、ウェブサイトに設定します。
参考:お名前.com
YouTubeは、オンライン上の動画共有サービスです。日本でも利用者は増加傾向で、2020年9月のYouTube月間利用者数は6,500万人超え。2020年6月には、1,500 万人以上がテレビ画面を通じてYouTubeを視聴しており、これは前年比で2倍以上の増加です。
参考元:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に
このようにテレビ画面での視聴も増えているなど、主要メディアのひとつとして浸透しているのです。
とくに多くの人がインターネットで情報を検索する現在は、「詳しく知りたい」と考えたとき、テキストだけでなく動画で学ぶといった選択肢もあります。Google検索では、検索結果にテキストコンテンツのほかYouTubeコンテンツも表示されるため、検索から動画への導線はすでにできあがっています。
そのためBtoB企業であっても、YouTubeを活用したいところ。たとえば以下のような、動画を制作できるでしょう。
動画だと実際の製品やサービスを使いながらの説明となるため、テキストコンテンツだけでは表現できない内容も伝えられます。また会社紹介を通じ、製品を取り扱っている企業の様子を届けることができれば、よりユーザーに信頼してもらいやすくなるでしょう。
そのほか、展示会やセミナーの様子を、当日現場に来られなかったユーザーに向けて配信するといった使い方もできます。
なおYouTubeは、動画の閲覧や投稿だけでなく、ユーザーが再生する動画の冒頭や途中で広告を配信することも可能。ターゲットを絞って広告を流す「ターゲティング広告」を活用すれば、さまざまな属性のユーザーへアプローチできます。
UIとはユーザーインターフェイスの略で、一般的にユーザーと製品やサービスとの接点すべてを意味します。つまり、パソコン・スマホ問わず、ユーザーが見る製品サイトや会社ホームページなどを指すといえるでしょう。
とくにウェブサイトでいうUIは、サイトの見た目や、使いやすさのことを指すのが一般的。デザインやレイアウト、使用画像などはもちろん、文字の大きさやクリックするボタンの操作性などが含まれます。
ウェブサイトを訪れたにもかかわらず、ユーザーの知りたい情報がどこにあるか一目で把握できず、お問い合わせまでの導線がスムーズでないと、離脱する原因となってしまいます。
離脱されると当然ですが、製品の導入を検討していたかもしれない見込み客を失ったことになり、それが売上に影響するかもしれません。
つまりUIを整備することは、売上にも直結する大切な要素なのです。
ユーザーとの接点を意味するUIと似た言葉に「UX」もあります。このUXとは、ユーザーエクスペリエンスの略。ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験を意味します。
ユーザーがあるウェブサイトを訪問し、「必要な情報がどこにあるかわかりやすい」「お問い合わせまでの導線がスムーズだ」と体感することです。つまり、ユーザーが良い体験を行うほど「UXに優れている」といえます。
また、UXは製品導入後の体験も含みます。サービス導入前と導入後でスムーズに課題解決ができたのか、またわからないことがあったときにサポートの対応は的確・親切であったかといった体験もUXを構成する要素といえるのです。
ユニークブラウザとは、ある一定期間内に、Webサイトに訪れた重複のないユーザー数のこと。つまり、1人のユーザーが何度も同じWebサイトを訪れても1人とカウントされます。
訪問「数」ではなく訪問「者数」を表し、ウェブサイトに新規のユーザーが訪れているかどうかを判断する指標といえるでしょう。
ウェブサイトにおけるアクセス数の指標には、そのほか「PV(ページビュー)」や「セッション」などもあります。しかしこれらは、1人のユーザーが何度アクセスしてもカウントされてしまうため、新規ユーザーの流入があったかどうかを判断するには適していません。
そこで、ユニークブラウザをもとに判断するわけです。
後ほど紹介しますが、一般的には「ユニークユーザー」と同様の意味として使われます。ユニークブラウザを調べる主な方法は、Webサイトを訪れた人にクッキーを発行し、ユーザーを特定することによりカウントするというもの。ただ、1人のユーザーが別のコンピュータからアクセスした場合、別のユーザーと判断されることもあり、厳密に計測するのは難しいといわれています。
ユニークユーザーとは、1日・1週間・1カ月など特定の期間内にWebサイトを訪れた、重複のないユーザー数を指します。
つまり今日までの過去1週間に、「A」「B」「C」という異なるユーザーが訪れた場合、この期間のユニークユーザーは3。ユニークユーザーが増えると、そのウェブサイトへの新規の流入が増えたということです。
基本的にはGoogle アナリティクスなどを使って、数値をカウントしましょう。
参考元:Google アナリティクス
ユニーク訪問者とは、「日」「週」「月」といった集計期間ごとに、重複しないユーザーが何人いたかを表す指標です。つまり、前述したユニークユーザーやユニークブラウザと同様の意味で使われることが多いといえます。
ユニーク訪問者が、ある期間における重複を除く訪問者の数を意味するのに対し、「セッション」は総訪問回数を表します。つまり1週間に「A」というユーザーが、ウェブサイトを3回訪問した場合、ユニーク訪問者は1ですが、セッションは3となるのです。
以上、今回はBtoBマーケティングでよく使われるマーケティング用語について「ヤ行編」と題し、お届けしました。続く次回は「ラ行編」のマーケティング用語を紹介していきます。